入れ替わる(露伴)

朝起きたら目の前に私がいる。

「んん?」

洗面所で鏡を見ると私の顔は露伴になっている。

「露伴!起きて!」
「なんだよ、朝から……なんで僕の顔が目の前にあるんだ」
「中身が入れ替わってますよ!どうするんですか?!」
「僕の顔で泣きそうな顔するなよ」
「だって……」
「仕方ないだろ。名前の服借りるからな」
「あ、はい」

すると露伴は服を脱ぎ始める。

「ちょっと!私の目の前で脱がないでよ!」
「今は僕の身体だ。恥ずかしいなら見なきゃいい」
「そんなこと言ったって……うう、」

そんなに簡単にわりきれない。このままでもいられないので私も服に手をかける。先生の裸が目に入る。うわあ、今は自分の身体だけどめちゃくちゃ恥ずかしい。

「ああああ…」

身体を見ないように着替えた。

「僕はちょっと出掛けてくる」
「その姿でどこへ行くんですか?!だめです!」
「女子高生になれる機会なんてないからな。ちょっとこのまま散歩してくる」
「私も行きます!」

もし同級生に会って話しかけられたら露伴がどんなことを言うかわからない。
家を出たところで仗助に会った。

「よお、名前!」

仗助が私(露伴)に手を振る。露伴は嫌そうな顔をしている。

「ちょっと!露伴、私の姿で嫌そうな顔しないでよ」
「どうしたんだ?名前、」
「君には関係ない」
「やめてよ!」
「名前の言葉遣いが露伴みたいになってるぜ。それに露伴も女みてェなしゃべり方だ」
「仗助!」

私は仗助に説明しようとして仗助に話しかけた。

「今は私が露伴で露伴が私なの!」
「俺をからかっているのか?」
「違うよ!だから私が名前なの!露伴、説明してよ!」

私は露伴に視線を送る。

「名前の言うとおりだ」
「名前?お前が名前だろォ?」
「はぁ、だから僕と名前の中身が入れ替わったんだ」
「その態度…露伴みてェだな」
「さっきからそう言っているだろ」
「じゃあ露伴の中身は…」
「私は名前だよ。仗助の席の隣の!」
「…驚いたなァ〜」
「どうすれば元に戻るかなぁ?」
「ヘヴンズドアー使えばいいんじゃねェか?」
「それだ!仗助頭いい!」
「ふん、」
「露伴どこ行くの?早くスタンド使ってよ」
「ありゃあ初めっから気づいてたな」
「うそ!待ってよ〜」

私は露伴を追いかけた。結局露伴が満足するまで一日中そのままだった。

bkm