夢(吉良)
「吉良さん、誕生日おめでとうございます。もしよければ私の手を1日使ってください」
「いいのかい?」
「はい」
彼女が微笑む。
「ありがとう、じゃあ早速」
私は名前の手をつかみ、口に含む。彼女の甘い匂いが鼻をかすめる。舌を手に這わせ滑らかな皮膚の感触を感じた。
「という夢を見たんだが」
「しません!」
bkm