※少し注意
「っあ、ヴァニラ?」
一緒に掃除をしていたらいつの間にかヴァニラが私の後ろに立っていて壁に押し付けられていた。ヴァニラの身体が密着して頬に銀色の髪がかかる。
「どうした?」
「どうした、じゃないよ!なんで、こんなことっ、」
私の腰に硬いものがあたっている。これって、もしかしなくてもアレですよね……。
「そんなこと、決まっているだろう。お前のことが」
「うわあああああ!」
「どうしたんです、か……」
部屋の戸扉が乱暴に開けられ、テレンスが入ってきた。
「テレンス、助けて!」
「あぁ、すみません。お邪魔しました」
「待って!行かないで!」
「いちゃつくのは勝手ですが大声を出さないでください。何かあるたびに駆けつけていては時間が無駄になります。私はこれでも忙しいんです」
「ああああ、テレンスゥ〜〜」
無慈悲にも扉が閉ざされた。
「テレンスは気が利くな」
あなたにとってはそうでしょうけど!
「名前、続きをするぞ」
耳元で囁き、私のお腹をねっとりと撫でたヴァニラに逃げ場はないのだと悟った。