夢(カーズ)

「カーズさん!何をしてるんですか?!」
「ン?聞こえないな〜」

何故か私はカーズさんに押し倒され、ソファーに仰向けの状態で転がされている。起き上がろうにも肩を手で押さえつけられているため起き上がれない。だんだん私の顔にカーズさんの整った顔が近付いてくる。近い近い近い。そんな全裸に等しい服装で近付かないで欲しい。右手を肩から離し、私の腹部をゆるりと撫でたかとおもうと、ブラウスの裾から手が入り込んで、直に触れられる。臍のあたりを撫でたかと思うと徐々に横へ手がずらされる。肋骨の下をなぞり脇腹へ這っていく。その反応を楽しむようにカーズさんは私の顔を覗きこむ。

「どうした?顔が紅くなっているぞ?」
「っ!」

いよいよ手が上にのぼっていき、私の下着に触れる。

「うわあああああ!!」
「朝から煩いぞ」
「……ハッ!夢……」
「寝ている間、私の名前を呼んでいたが私の夢でも見ていたのか?」
「!!」

恥ずかしさのあまり私は洗面所にかけ込んだ。

bkm