肩車(DIO・カーズ・吉良)

「ただいまー……なんで電気つけてないんですか?」

家に帰ると部屋が薄暗い。

「その声は名前か。蛍光灯がきれたようだ」
「あー、じゃあ蛍光灯とってきますね」

DIOさんの言葉に私は蛍光灯をとりに行った。

「カーズさん、肩車して貰えませんか?」
「わかった」
「私ではないのか?」
「DIOさんはなんか危ない」

私はカーズさんに肩車をしてもらい、蛍光灯に手を伸ばした時だった。
カーズさんが私の足を執拗に触ってくる。

「……私の足をウィンウィンするのやめてもらっていいですか?」
「何故だ?」
「安心できないです」
「なんだ、暗いな」

やっと一番まともな人が帰ってきた。

「吉良さん!蛍光灯を代えたいので肩車をお願いします!」
「いいよ」
「では、失礼します」

私は吉良さんの肩に乗り、持ち上げてもらう。蛍光灯に手を伸ばそうとしたが手が動かない。

「吉良さん、手を離してください」
「離したら危ないじゃないか……はぁ」

この状況で危ないのはあなたです。

「ああ、もう!ここには脚立がないんですか?!」
「あるぞ」
「……」

bkm