黒いもふもふとした長い尻尾、それと同じ色をした触り心地がいい黒い耳。

擽るように喉を撫でれば気持ち良さそうに目を閉じる。

こんな無防備な顔の千歳を見るのはもしかしたら初めてかもしれない。
一度撫でるのをやめ、頭を撫でてやれば構ってほしいのかぺろぺろと掌を嘗められた。
胡座を組んでる俺の足の上に乗り、へその辺りをカリカリと爪を立てて引っ掻いてくる。

こーら!と目線を合わせて怒ればぺろりと鼻を嘗められた。

そして悪びれる様子もなく、にゃあと鳴かれた。


愛おしいそうに細められた双眼を、引き込まれる様に見つめていると、赤い舌で唇を舐められた。
そうしてもう一度、にゃあと鳴いた。
ちりんと鳴る鈴の音を聞きながら千歳のことを抱き寄せた。
それが、始まりの合図。


( 鈴の音と鳴き声 )




またまた日記ログ。ちょっとだけ加筆しました。
千歳は猫でも人間でもお好きな方で。相手は誰でもどうぞ。

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