謙ちと

軽いリップ音とともに唇にキスされた。謙也からこんなことしてくるなんて珍しいと反応を起こせずにいると再度キスされた。

触れるだけで満足だなんてどこの子供だと言いたかったが俺たちはまだ中学生。まだ子供だった。


「…早く大人になりたかねぇ」
「そーなん?」
「うん」
「俺は子供でもええけどなぁ」


目の前でへらへらと笑う謙也の唇が目に入り、されたばかりなのに無性にキスがしたくなって噛み付くように唇を奪った。

嗚呼、やはり俺もまだまだ子供だ。

( 触れるだけでこんなにも幸せになれるなんて、 )




日記にあげたやつ

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -