「謙にぃ、お弁当持ってきたばい!」

休日の部活に精を出していると、数ヶ月前に近所に引っ越してきたちぃがお弁当を持って来た。
急いで鞄を漁れば、入れたはずのお弁当は入っていなかった。

「すまんなあ、ちぃ。おおきに」

お礼の言葉と共に頭を撫でれば嬉しそうに笑われた。
釣られて笑っていれば後ろから光の「キモいっすわ」と聞こえた。
ちぃに興味を持ったのか、小春や、白石が近付いてきて話しかけている。
突然知らない人に囲まれて驚いたのか、ぎゅっとジャージを掴まれた。
ぽんぽんと頭を軽く叩いてしゃがみこむ。

「あんな、こいつが白石でこっちが小春やで」
「白石さんと小春さん?」
「そーやで!ええやつらやから、ちぃも挨拶し?」

再度頭を撫でてやれば、こくんと小さく頷いてジャージから手を離し白石たちに向き直る。

「千歳千里言います。謙にぃがいつもお世話になってます」

お辞儀をして、挨拶するちぃ。

「あら、いい子ねぇ。金色小春よ。小春ちゃんって呼んでね」




初めてのおつかいな謙ちとを書こうとして玉砕しました。
ショタ千歳はいつかリベンジしたい…!

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