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真っ白なシーツに真っ白な肌。
シーツには血が飛び散り、肌には赤い跡がそれぞれを彩っている。
あぁ、なんて美しいんだろう。
ネクタイで縛った手首は鬱血している。
これはちょっと強くやりすぎたかな。
ネクタイをしゅるりとほどく。

「…あれ?」

自分の下で、ワイシャツしか身に纏っていない義弟が気絶していた。
初めてだろうに、こんなにされちゃ気絶もしてもおかしくない。
でも、許さない。
手を振り上げて、かなり強く叩き起こした。

「…っ、い」
「エリオット…何勝手に寝てるの…?」
「…ぁ、」

いつものような鋭く強く美しい瞳は、今は恐怖しか映っていない。
涙で潤んだ空色は、これはこれで、美しいのだけれど。

「…もっとないてくれなくちゃ…ね?」
「や、め…っああああ!!」

中を強く突くと、痛みと快感が混じった声でないてくれた。
きれいな声。
そう、もっとなけばいい。

泣いて
鳴いて
啼いて

美しい旋律を僕にだけ奏でればいい。

色素の薄い髪の毛を撫でる。
それだけでビクリと震える身体が愛おしい。

「ひあ、ぁ…っ」

何度か突くと、敏感な身体はすぐに果てた。
震える義弟の身体を優しく抱き締める。

「大丈夫…?エリオット」
「はぁ、ぁ…な、わけ」

呼吸を整えるのに必死で、言葉が繋げないのだろう。

今日はこのぐらいにしようかな。
今度は優しくしてあげるからね。
背中に爪を立てる。

「ぁ、く…ぅっ」

愛してるよ、エリオット。
次はもっとなかせてあげるからね…?







sacrifice

(傷つきないている君が好きなんだ)





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