Main

Start++


※前サイトの



―第一印象はあんまり覚えてないんですよねぇ。僕寝ぼけてましたし。
あ、でも部屋掃除してくれた時は覚えてますよ。
文句いいながらも掃除するもんだから結構面白くて。
だから、あぁこの人は世話焼きな人なんだなぁって。
だってこんなに散らかってる部屋普通掃除しようと思います?
しかも人の部屋の。
まぁ僕は自分の部屋でもそう思いませんが。

掃除したあとの僕の部屋って結構広かったんです。あたりまえですけどね。
知らないうちに二冊ある本とかちゃんと捨ててるんですよね。綺麗な方残して。
毎回分別してくれてるみたいですけど、僕が読んでそのままだから何か申し訳ないなと。
なんですその目。一応思ってるんですよ。申し訳ないって。
思うだけですけど。

―他にですか?
うーん。顔はイイと思いますよ。身体も軍人らしくがっちりして。別に羨ましくないですけど。
あと部下に好かれてるみたいですねぇ。朝稽古とかしてるみたいですよ。僕は部下と稽古はしたことないんですよ。別に羨ましくないですけど。

上司の妻と寝て、こっちに飛ばされたのは伊達じゃないみたいです。色々噂聞きますし。
でも流石に近場では漁らないでしょ。どうなんですかねぇ。僕だったら絶対しませんね。ばれたら面倒だし。上司の妻と寝るのをですよ?
部下に女性はいません。近場で、って男しかいないですよ。
男らしくがっちりしてて、目に見えて筋肉もありますしね。僕も軍人なんで力はある方だと思うんですけど、見た目ではせいぜい筋肉質ですよ。いや、だから別に羨ましくないですってば。

―…好きか嫌いか、って言われたら多分好きなんじゃないかなぁ。
部屋も掃除してくれますし。
…一緒にいてなんか心地イイんですよ。リラックス出来る、ていうか。

あの人のオーラがそんな感じだと僕思うんです。人をリラックスさせるみたいな。
ていうか好きじゃなかったら一緒にいません。
今までは自分以外の人部屋に入れなかったんですよ。自分の部屋に、自分以外の気配がするのが凄く嫌で。
もちろんあなたは別ですけど。

でも今はあんまり気にならないですねぇ。
…恋愛感情は別として、好きなんだと思います。

「て、ちょっと聞いてます?金蝉?」
「…天蓬。うしろ。」
「え?」
「なーに、天ちゃんと金ちゃんってば何話てんのー?」
「いや、お前の「ちょっと金蝉!…捲簾、貴方いつからそこにいたんですか。」
「顔はイイと思いますの所から。」
「結構聞かれてるな。」
「…別に身体がっちりしてるからって羨ましくないですもん。」
「天蓬、結構俺の事好きだろ。ん?身体含めて。」
「だまりなさい。好きじゃないです。」
「あれぇ?さっき好きだー、って言ってなかったっけぇ?」
「すいません。今嫌いになりました。」
「ふぅん。俺は天蓬好きよ。」
「…そうですか。」
「実は恋愛感情でなんだけど?」
「な…っ」
「俺の事嫌い?」
「……いや。」
「じゃぁ好き?」
「………。」
「好き?」

「……僕は「あー、金蝉と天ちゃんと捲兄皆いるー!何してんの?」
「悟空!(助かった!)俺はもう帰るからお前も行くぞ。」
「えー、俺今来たばっかなのにー!」
「今日は俺が遊んでやっから。」
「やったぁ!じゃぁ早く帰ろ!じゃあね、天ちゃんと捲兄!」
「はい。また来てくださいね。」
「じゃぁな!…なぁ天「じゃあ僕は行くとこがあるので。」
「…逃がした。」







(110610)
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -