金久保⇔神楽坂 | ナノ




 金久保⇔神楽坂




うーん。最近、原因不明の中身入れ替わり事件が勃発してるって、前に桜士郎と入れ替わった一樹が言ってたけど…まさか自分に来るとは思わなかったよ。



「………目の前に、俺…?」

「ええと…」

「なんでまた部長が神楽坂と入れ替わったんだ?」

「部長、顔がボーっとしてますね」

『部長が俺って言った……!』

「驚くとこそっちかよ!」

『だって犬飼君、部長一人称僕なのに俺って言ったんだよ!?』

「それは中身が神楽坂だからだろっ」

「いつも優しい表情をしている部長が、なんか神秘的に見えます…」

「神楽坂が神秘的なオーラ放ってるからなー」

「やっぱ違う人の身体だと、何か動きづらいかも」

「目線が…高い…夜久がいつもより小さく見える…」

『四季君って180cmだったっけ?』

「うん…そう…」

「僕は185cmだから、丁度5cm差だね」

「それにしても神楽坂が饒舌だと何か気味悪りぃな」

「神楽坂、表情柔らかいしなー」

「でも今の部長の表情だと、失礼ですけど…何か胃痛持ちって言うの納得出来ますね」
「あー小熊の言うこと理解出来るかもなー」

「そ、そうかな…?」

「んー…なんかあまり嬉しくない…」

『あ!そうだ!二人ともちょっと弓道やってみてください!』

「いきなりどうしたんです?夜久先輩」

『中身が神楽坂君と部長と、中身が部長の四季君が弓道やったらどうなるのかなって』

「成る程…弓道は精神競技だからな。中身が違えば、経験者の身体であっても出来ない可能性があるな」

「面白そうだなそれ!」

「俺…弓道やったことない…夜久、教えて…」

『もちろん!』


(30分後)


「部ちょ…神楽坂もだいぶ馴れてきたみたいだし、そろそろやるか?」

「宮地先輩、今部長って言い掛けましたね」

「うるさいぞ木ノ瀬」
「まぁまぁ…じゃあ僕からやらせてもらうね」


パァンッ


「すげー、的中だ」

「さすが部長ですね!見た目は神楽坂先輩ですが…」

「次…俺やる…」

『四季君、頑張って!(ニコッ)』

「(夜久…可愛い…)」


トスッ(←外れた音)


「あ…外れた…」

「惜しかったな、神楽坂」

「でも案外良い線いってたなー」

「神楽坂君凄いね。びっくりしたよ」

『四季君弓道部入ればいいのにー…』

「寝れなくなるからやだ…」

「あっさり断りましたね」

「あっさりすぎだな」

「やっぱり…自分の身体がいい…戻りたい…」

「そうだね。僕も戻りたいな」




誉先輩と四季君でした!
神秘的だけどボーっとしてる誉先輩見てみたい^q^←

しかし弓道部だと人数多いから書くの大変だなぁ…←



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