※ついったRTネタ
※年齢操作あり(20代前半設定)
※ゴールドが可哀想
※シルバーが美味しいとこ取り





「は、ゴールド……、気持ち、いいか……っ?」

「ん…ぅ、ううっ…っ!!」


しん、と病院特有の不気味さと静けさを醸し出す夜、夜勤担当の俺は仕事をそっちのけで自身が受け持つ小児科の研修医であり同じ医大出身の後輩であるゴールドを診察するためのベッドの上で組み敷いていた。

自身の熱く猛ったモノを、予め拘束し身動きの取れないゴールドの秘部へ深く穿つ。
その自身が最奥、そして前立腺に擦れるたび、ゴールドは生理的な涙を流しながら身体を大きく弓なりに反らした。

場所が場所なだけに、彼の口には気休め程度だが布を巻き付けておいたので、その口から甘い嬌声が零れることは無い。

それに、仮に布を解いたとしても彼の口から出てくる言葉はどうしてとか、なんでとか、やめて下さいといった疑問や拒絶の言葉ばかりだろうから。

なぜなら、この行為はお互いの合意の元行われているものでは無いから。

もちろん俺はこの男、ゴールドが好きだが、ゴールドの口からは俺とは違う奴の名前が出てくるはずだ。


『シルバー』


それが、ゴールドの好きな“男”の名前。

シルバーはゴールド同じ小児科の研修生であり、同期の仲間である。

小児科志望とはほど遠い冷たい印象と言動が目立つアイツが何故ここを選んだのか理解出来なかったが、


『ああ見えてアイツ、結構子供好きなんですよ?……この前だって、入院している子供の患者相手に絵本の読み聞かせとかしていたり、遊び相手にもなってやったりとかしてましたし…』

『へぇ〜、なんか想像つかねぇな…』

『一見無愛想に見えますけど、あれ、ただぶっきらぼうなだけですから。根はすごくいい奴なんですよ。…まあ、オレもあいつのそんなところが気に入ってるんですけど』

『………』


なんて、まるで恋する乙女みたいにほんのり頬を赤くさせて言うものだから、ゴールドがシルバーを好きなこと、すぐに分かったよ。

実際、ゴールドとシルバーが二人で話しているところを何度か見掛けたこともあるし、その時のシルバーの柔らかい表情から察するに、シルバーもゴールドが好きで、二人は両想いなんだと実感した。

だからこそ、余計に焦ったんだ。

シルバーにも他の誰にも取られたくない、


俺を見て、

  俺に微笑んで、

    俺に愛を囁いて。


ゴールドの全てが、俺に向いていないとダメなんだ。

だから、二人が結ばれる前に自分に対して無抵抗な彼を組み敷いて、捻じ伏せて、縛り付けて、無理矢理身体を繋げた。


『んうっ……んんんっ!…ん、んう』

『はっ、きっつ…。なぁゴールド、力抜けって。これじゃあ奥まで入んないだろ?』

『んんぅ!! …ん…ん、ん、ん』


苦しそうに泣きじゃくるゴールドも、俺を受け入れてくれない心も身体も、全部、全部、


俺のモノだっ!!


「ゴー、ルド……中に、出す。からな……っ!」

「んんっ!? …んぅっっ!! ……んぅぅぅぅう……!!」


首を横に振り激しく拒絶するゴールドの腰を掴み、最奥へ自身の欲望を放つ。
どくどくと精が注ぎ込まれる感覚に、ゴールドはがくりと身体の力を抜き、意識を失った。



















「……そこにいるんだろ?出て来いよ…」

「……」


全ての処理を行い、さきほどの行為を“無かったこと”にした診察室と未だ眠り続けるゴールドを見ながら、外にいる人物に声を掛ける。

はっと息を飲む息遣いが聞こえた後、そっと扉を開いて姿を現したのはゴールドの想い人であるシルバーだった。

シルバーはすでに俺達の間に何が行われていたのか分かっているのだろう。ギロリと俺を睨み付けながらベッドで眠るゴールドへ近付き、その体を軽々と抱き上げた。


「なあ、ゴールドがそんなになっても、お前はこいつを愛せるのか?」

「愚問ですね。当たり前じゃないですか。…ゴールドはあんたの醜い恋心に弄ばれただけの、ただの被害者でしかない。そしてその傷を癒すのは、俺だ」

「ヒーロー気取りかよ…っ!お前、マジでムカつく」

「何とでも。俺もあなたが嫌いなので。……ああ、よかったですね俺と“両想い”になれて」

「っ!出て行けっ!!」

「言われなくても…。もう二度と、ゴールドに手を出さないで下さい」


すれ違いざま、シルバーは俺に向かって憐みとも嘲笑ともとれるような笑みを向け、そっと出て行った。


「………くっそ!!」


がつんと壁にし強かにぶつけた拳が痛んだが、そんなもの今の俺には気になることさえなかった。

結局、自身の独りよがりな感情でゴールドを傷付けてしまった。
そして、その傷を癒す役目も、彼の愛情を受ける立場もシルバーに取られてしまった。

自分に残されたものと言えば、それは、



(孤独に至る病)



もうゴールドは俺に笑いかけてさえくれない