「俺はレッド。よろしくっ!」

「オレはゴールド!よろしくなっ!」

「私はクリス。ゴールドとは幼馴染なの」

「私はハルカ。よろしくね、ヴァイス!!」


「私は、ヴァイス!こちらこそよろしく」


新しくこの『世界』を生きる君へ、歓迎の意を込めて。

きっとこの先も、新しいキミに出会うことになるんだろう。
今からとても楽しみだよ。

沢山の喜びや悲しみ、この小さな身体に収まりきらないほどの感動を抱えることになる。

自分たちが簡単に起こせないような奇跡を、その目で見ることにもなる。


相棒であるポケモンがいること、

互いに競い、高め合うライバルがいること。


彼らの存在が、君にとってかけがえのない宝物になるはずだから。


「私は、それを消えてしまった“彼”にも感じてほしい」


生まれたての少女のひたむきな願い。

その気持ちが、いつか“彼”に届くといいね。

翳した掌から広がる、僕らの地球(ほし)の彩(いろ)。

その世界を、キミの大切な人へ届けてあげようよ。


「届くの、かな…」


届くさ、きっと。


俺のライバルにも、

オレや、私のライバルにも、

私のお隣さんにも、


届いたんだから。




…そろそろ、お別れの時間だね。




「もうそんな時間かーっ!! もっと話したかったんだけどなーっ!!」

「また直ぐに会えますよ、レッドさん」

「そうですよ。それまでの我慢じゃないですか」

「そうだよ。私たちが『会いたい』と思えば、その心は繋がるんだから!」


「ありがとう、皆。…また、いつか」





―『また、いつか!!』





それぞれの世界でポケモンと生きる僕ら。
繋がっている世界で、僕らは別々の道を行く。

それぞれの空の果てへ、夢を描き駆け出して。
明日もまた、新しい出会いが僕らを待っているから。



(出会えた軌跡 重ね合う明日へ!)