バッターーーーン!!


坂「うわぁ!?」

?「やぁ、坂城!! 今日も元気かい?!」

坂「元気だけど…お前、誰?」

?「失礼な!! 上田だよ、う、え、だ!」

坂「えっ?!! 上田?! だって、鎧はどうしたんだよ!」

上「今日は学校があったからね…。本当は着ていきたかったけど、この前担任に泣かれてさ〜、…『頼むから鎧は着て来ないで!!』だってさ。酷いよね〜」

坂「当たり前だ!つか、よく着てこうなんて思ったよな…」

上「だって俺の正装みたいなもんなんだよ?! あの鎧!」

坂「折角のイケメンが台無しだけどな…」

上「え?イケメン?? 俺そんなに格好いい?」

坂「?あぁ…。綺麗な顔してると思うよ」

上「本当?」


ずずいっ


坂「本当だって!!(か、…顔が近い!)」

上「惚れそう?」

坂「はぁ?意味分かんねぇよ!! いいから離れろって!」

上「質問に答えてよ」

坂「ちょっ、本当に離れろって…!(あれ、なんかデジャブが…?)」


ガチャッ


東「うぃ〜っす!坂城さーん、学校終わったんで構ってくださ…あぁ?」

坂「あ…(うわー、なんだか嫌な予感)」

上「うぅん?」


………


東「てんめぇ〜〜!! 坂城さんになに迫ってくれちゃってんだオラァ!喰らいやがれ! 必殺、東信スクリュー!!」


グギャァッ!!


上「ぐぼぉ…!!」


ドサリ


東「坂城さん!大丈夫ですか?!」

坂「まぁ、なんとか…ね(東信の顔、般若みたいでスッゲェ怖えぇっ!)」

東「ったく、上田ってば鎧外すとすぐ調子乗るんだから…」


げしっ げしっ


坂「こらこら、蹴らないの。…オレ、上田の鎧外した姿初めて見たから最初誰か分からなかったよ…」

東「私は見慣れてますけどね〜。悔しいけど“顔だけ”はいいじゃないですか…。それで、鎧外した時に顔を褒められるとすぐ口説く傾向がありますから、充分注意して下さいね!!」

坂「…肝に銘じておきます…」



もう二度と貞操の危機には会いたくないですから!



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