※R-18
※闇アイショタナオ
※闇アイチがひたすらに変態










「電話で言ってたこと、本当だったんだね…」

「オレだって夢だと思いたかったけどさ…。でも、アイチが来てくれて少しほっとしたっていうか、安心したぜ。サンキューな」

あれからすぐに、ナオキは友人である先導アイチへと電話を掛け、家に来るようにお願いをしていた。
だが、やはり高い声でナオキの名前を名乗る人物からの電話を不審に思ったらしい。電話越しのアイチは戸惑いを隠せない声で何度か本当にナオキ自身なのかと問い掛けてきたほどだ。
それに痺れを切らしたナオキが半ば怒鳴り付けるようにアイチを家に招き、大まかな状況を説明した上で、アイチはう〜んと首を傾げて困ったように苦笑しているのが、今の状況だ。
ありえない。それこそ、彼が初めてナオキとヴァンガードファイトをした時に言った『イメージ』の範疇を超えている状況が二人の間に広がっているのだ。はいそうですかと、簡単に受け入れられる訳ではない。
けれど、ナオキ自身はアイチが来てくれたというだけで先ほどまで混乱していた頭の中がすぅっと軽くなっていくのを感じていた。やはり、一人でいるよりよっぽど良かった。

「気にしないで。…それよりも、まずはどうしてこうなったかを明らかにしないとね。…何か思い当たることはない?昨日変なもの食べたとか、怪しい人に会ったとか…」

「ガキじゃねぇーんだ。そんなことあるわけねぇだろ。…だけどな、それだったらどんなに楽だったかって今になって思うぜ。心当たりが無いのが可笑しいくらいだ」

緊張と混乱がいくらか解けたナオキを見て、本題に入ろうとアイチが姿勢を正す。
彼が聞いてくるのはやはり、異変が起きる昨日までのナオキの起こした行動で不審な点が無かったかどうかだった。
確かに彼の言うことには一理ある。こんなことが起きたのだ、何かしら普段とは違ったことをしなければ起きない事態だと考えるのは当たり前のことだ。
だが、残念なことにナオキ自身、昨日もいつもと同じ通りに過ごし、寝床に着いたのだ。心当たりなど無いに等しかった。

「なら良かった。安心したよ」

「……は?」

がりがりと頭を掻いて、迷宮入りしそうな思考を霧散させる。有り得ない事態を解決しようなど、無謀な事なのだ。
ならいっそ、時間が経過して身体が元に戻ることを考えた方が無難かと考え始めた時、徐にアイチが呟いた言葉に、ナオキは顔を上げ、アイチを見た。

「……っ!?」

その瞬間、ぞくりと背筋が震えた。
なぜなら、見上げたアイチの表情が、ひどく歪んでいたから。

「あ、アイチ…?」

じり、と体が無意識にアイチから距離を取ろうと動き出す。
見上げたアイチの顔は、ナオキが以前イメージの中で創り上げた不良のようなものではなく、まるで獲物を見定めるような鋭く、それでいて舐めるような視線をナオキへと向けていたからだ。
彼が普段から持っている穏やかな雰囲気はなりを潜めており、見たことのないアイチの一面に、ナオキはとうとう本格的にアイチから距離を取ろうとした。

「逃げないでよ、ナオキくん」

「うわ…っ!」

「ふふっ、捕まえた」

「…っ!!」

だが、ナオキの起こすそれよりもアイチの行動の方が早かった。アイチはあっという間にナオキとの距離を詰め、ぴったりのサイズの洋服が用意できずYシャツだけをワンピースのように着ていたナオキの剥き出しの足を掴み、その場へと引き倒した。
引き倒されたナオキの身体の上から馬乗りになったアイチは、掴んだ足を持ったままナオキへにこりと笑い掛ける。だが、その笑顔はいつも彼が向けてくれるものでは無くて、ナオキはほぼ無意識の内にアイチへと叫び掛けていた。

「お前、誰だよ!!」

と。
その瞬間、アイチはきょとりとした顔をして、動きを止めた。だが、すぐに肩を震わせたかと思うとナオキの顎をぐっと掴み、顔を近付け笑いながらこう告げた。

「ぐ…っ!」

「流石ナオキくん!“ボク”がいつものアイチじゃないって分かるんだ!」

「はっ?……いつものアイチ…?」

「そう!キミがいつも一緒に過ごしているアイチは今、この身体の奥で眠ってる。だから、今ナオキくんと話しているボクはいつものアイチじゃないんだ」

ぐぐっと力を加えたまま、楽しそうにそう告げるアイチの表情は、彼が言う通り「いつものアイチ」のものではないということは、ナオキ自身が感じ取っていたことだ。

「二重人格ってことか?」

「それとは違うかな。ボクとアイチの思考は基本的に同じだからね。だから、」

「…っ!なっ…!」

ならば彼の言葉の通りに解釈するのであれば、今ナオキの頭の中にある『二重人格説』の考えがもっとも近いと思っていたのだが、目の前のアイチはそれを違うと言って否定した。
そして途中で言葉を区切ったアイチが動きだし、次の瞬間にはナオキの着ていたYシャツの裾から片手を侵入させ始めたのだ。

「ボクもアイチと一緒で、キミを大好きだっていうこと!でもね、アイチはあの通り奥手でしょ?いつまで経ってもキミに告白しないからさ、ボクが手助けしてあげようと思って」

「ひっ!…や、やめ……っ!」

「こんなことがあったから流石に少しは信じてもらえるかもしれないね…。実は、ボク達は不思議な力を持っててね。今日はそれを生かしてアイチとキミの仲を進展させてあげるんだ!」

「じょ、冗談じゃねーぞ!つまり、オレの身体が小さくなったのはお前のせいってことじゃねーか!」

「そうだけど…。わわっ!ちょ、落ち着いてよナオキくん!」

「ふざけんな!そんなこと聞いて落ち着けるかよ!離せ…、離せよ…っ!!」

すすっと上がっていくアイチの掌から逃れようと身を捩らせるナオキに、アイチではないもう一人のアイチが笑顔で告げる。その内容は普段のアイチからは想像もつかないようなものばかりで、ナオキはショックを受けつつも抵抗を止めることはなかった。
寧ろ、その言葉を聞いてさらに抵抗の意志が強くなり、先ほどまでとは違い、今度は本格的に身体を大きく振り、アイチの拘束から逃れようとする。
小さい身体でも大きく動き回られるとそれなりの抵抗力となる。始めこそ暴れるナオキを可愛いと言いながら見ていたアイチだったが、やがて鬱陶しく感じたのだろう。ナオキの着ていたYシャツを両手で引き裂き、暴かれた素肌から覗く桃色の突起をぎゅうっと捻り上げた。

「いぁぁぁぁぁぁっ!! や、い、いた…痛い…っ!」

「痛かった?ごめんね?…でも、ナオキくんがボクの言うこと聞いてくれたら気持ちよくしてあげるから」

「いい…そんなことしなくていい…だから、手離せって…んんぁっ!」

「でも、さっきから摘まんでるナオキくんのおっぱい、こんなにツン。って膨れてるよ?ねぇ?気持ちいいんでしょ?」

「や!やだ、…やだぁっ!」

「あーあ、こんなに赤くなっちゃってる…。今、治してあげるね?」

「や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

捻り上げられる痛みにいよいよ本格的に涙を流し制止を訴えるナオキを見ても、アイチの表情は笑みを作ったまま変わることはなく、言葉だけの謝罪を述べるとアイチ自身の手で赤くなるほどに捻られたナオキの桃色の尖りはやがてアイチの口内へと招かれ彼の舌でねっとりと舐め上げられた。
ぬるりとした感触と温かい舌に包まれ嬲られる尖りに、ナオキは悲鳴を上げ、首を左右に激しく振ることで突然身体を襲った快楽とアイチから与えられる恐怖に啼く。
けれど、それさえも今のアイチにとっては興奮材料の一つという認識なのだろう。頭上で響く幼く悲鳴にも似た嬌声に口元に浮かんだ笑みを深くした。

「そんなに気持ちいのかな、ナオキくん?」

「ちがっ…!違う…ちが…ひ、ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「嘘。だってナオキくんの乳首、こんなに立ってるんだよ?こりこりして、真っ赤になってるもん」

「ち、が…違う…っ!痛い、痛い、痛い!!」

嬲る行為をそのままに、空いていた片方の尖りを指で挟んで摘まみ上げながら、アイチは問う。
その行為に快楽を見出していると指摘されたナオキは、快楽を拾いはじめた下腹の疼きを認めたくないように必死に首を振り、その言葉を否定する。
だが、それさえも既に虚勢だと見抜いているアイチは、がりりと強く尖りを噛み付けると今度は無防備に晒されたナオキの下腹の中心へと手を進めた。

「ひゃぁっ!やだ、アイチ!そこだけは止めろ…っ!!止めろって!!」

「ダーメ」

「や、や、や…っ!!やだ、やだぁアイチ!!ひぁぁぁぁぁぁっ!!」

「アハハ!ナオキくん可愛い!やっぱり気持ち良いんだよね!すごく厭らしい声出てるよ?」

「やぁぁぁ!アイチ、アイチぃっ!!」

するすると肌を滑る手に、アイチの行おうとしていることを直感したナオキはすぐさまその手の侵入を防ぐように足を閉じようとするが、それよりも先に動いていたアイチの手は、乳首への愛撫でゆるく勃ち上がったナオキの幼茎を容赦なく擦り上げた。
訪れた拒絶出来ない絶対的な快楽に、ナオキは身体を大きく撓らせ、口からは飲み込み切れなかった唾液を零しながら喘ぎ受け止める。
だが、小さな身体を襲う大きすぎる快楽は負担が大きかったらしい。悪戯に亀頭をぐりっとアイチが抉ると、ナオキはすぐに吐精した。

「あ、…あ、あ…」

「いっぱい出たね。…うん、ナオキくんの美味しいよ。でも、これだけじゃ満足出来ないなぁ…」

「ひっ!!…や、ぁ…」

掌に吐き出されたソレをしばし見つめた後、ぺろりと味わうように舐め上げれば、吐精した後の脱力感と疲労感に息を切らせていたナオキがびくりと肩を揺らし、小さく悲鳴を上げる。
どうやら本格的に嫌われてしまったようだ。と小さく肩を竦めたアイチは、けれども行為を止めることをせず、カタカタと震えるナオキの身体を再度組み敷き、下腹の奥にある秘部へと指を這わし、最深部へ向かって突き上げた。

「いっ!ぐ……ぁっ!くる…しい」

「大丈夫だよナオキくん。またさっきみたいにすぐ気持ちよくなるから…。んーと、ココかな?」

「っ!?あ、あぁぁぁっ!や、な、なんだよ…っ!!」

「当たりだね!今弄ってるところは、ナオキくんが気持ち良すぎておかしくなっちゃうところだよ。いっぱい慣らしていっぱい気持ちよくしてあげるからちょっと待っててね」

「ひぃっ!!や、やだぁ!やだ、アイチ!」

その後も嫌だと何度も懇願するナオキの言葉を無視し、アイチは見つけた前立腺をぐりぐりと刺激し、快楽を与え続けた。
そうしてようやく指を引き抜いた時にはすでにナオキの抵抗は止んでおり、酸欠気味にひゅうひゅうと息を吐く姿だけがアイチの目に映った。

「そろそろ…かな?」

これならばと、それまで自身の乱すことのなかった着衣を緩め、下腹から先ほどの凌辱で勃ち上がったソレを曝け出した。

「大好きだよ、ナオキくん」

そしてそれを身体をぐったりと横たえたナオキの下腹へ一気に突き立てた。

「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!や、や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「く…キツ、い…!でも見てナオキくん。ボク達、一つになってるよ」

「やぁぁぁっ!抜いて、抜け、抜けよアイチぃ!!」

ぐぐっと奥まで飲み込ませてから、目を見開き嬌声を上げるナオキへと話し掛ける。
はくはくと息を整えようとするナオキがとうとう半狂乱になってアイチへと掴みかかろうとするのだが、それを制止するようにアイチは律動を開始した。

「あ、は…あ、やぁっ!!やだ…やだアイチ…」

「好き。好きだよナオキくん。…だから、」

「んっ!!ん、むぅ…ふ、ぁ!」

覆せない力の差と、前立腺を擦られることによって生まれる快楽に呑まれ始めたナオキの思考は、やがて鈍くなり、ついにはアイチに縋るまでになった。

「中に出すよ。ちゃんと受け止めてね、ナオキくん」

「や、やだやだやだ!中は…っ!中だけは、アイチぃ!」

「…っく!」

「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

そうして何回かナオキの秘部へと猛りを穿ったアイチは、最後にその最奥へと精を放った。
秘部の奥へ注がれるアイチのそれを感じながら、ナオキはゆっくりと意識を飛ばした。

「ナオキくん、大好きだよ」

意識を飛ばし、眠りに就くナオキの身体の汚れを拭いながら、アイチはその瞳に怪しい光を湛えながら妖艶に微笑む。

「また、気持ちいいこといっぱいしようね。もちろん、今度はアイチも一緒に、ね?」

そして、始まったばかりの歪な恋物語の次の進展を夢見ながら、『二人』のアイチはでゆっくりと笑みを深くするのだった。