※惑星クレイパロでBB×アイチ
※そしてついにヤってしまっています
※苦手な方はブラウザバック




















活動する者の数が減り、淡い光だけが尊厳な城内を照らす中、私達の情事はひっそりと、けれど激しく行われる。

この国の民を守護する為に身に纏っている白銀の鎧も、その名を冠する勇気の剣さえも脱ぎ捨て、私は彼を求める。


「アイチ……様」

「ふぁ!……あ、っはぁ、ブラスター……ブレー、ド…っ!!」


今もなお私の腕の中で快楽に震える愛しき存在、先導アイチを。

彼は私の属する聖騎士団を率いる先導者(ヴァンガード)であり、そして、私の恋人でもある。

主従関係にカテゴライズされる私達が交わっていると知ったら、騎士団の仲間たちはどのような反応を示すだろうか?
否、多分もう彼等には私達の関係が明るみになっているのかもしれない。

騎士王であるアルフレッドが時折そのような言動をするのが、なによりの証拠だ。


「っく……んんぅ!…は、ぁ、ひぅ…っ!」

「アイチ様、唇を噛まないで下さい。傷になります」

「でも……恥ずかしい声、出ちゃ……ぅあっ!」

「私はその声が聴きたいのです。それに、ここは皆が休む場所から遠い場所にあります。護衛の者も付けていません。ですから、その声を存分に響かせて下さい」


ヴァンガードと呼ばれる者だけが身に着けることの出来る衣服を肌蹴させ、白い陶器の様な肌を朱に染めながら、彼はその口から漏れる嬌声を抑えようと小さな唇を力の限り噛み締める。

そんな彼の行動を咎めるように、その唇を撫でながら諭せば、すでに赤い顔を更に紅潮させ、消え入るような声で嬌声交じりに羞恥を晒した。

しかし、そんな痴態さえも見たいと、普段の私からはおおよそ想像もつかないほどに歪んだ思考を彼にぶつければ、彼は否定するように首を左右に振りながら、その蒼く澄んだ瞳から涙を一滴零す。

その雫を舌で優しく宥めるように舐め取って、私は彼の中に埋め込んだ自身をゆっくりと律動を再開させる。

途端に大きく身体を撓らせて快楽に震える彼の身に纏う白銀の正装も、その振動に合わせて揺れる。

聖騎士団を模した青と白を基調とした、ロイヤルパラディンのヴァンガードだと示すその服の胸元に施された聖騎士団のエンブレムが揺れ、私が突き上げるのと同時にシーツを握り締める彼の左手の甲に浮かぶ紋章も淡く光る。

服だけでなく、その体のいずれかの部位に浮かぶ、ヴァンガードが属するクランの紋章。
そのクランに属する者達との絆を深めるほど、その紋章は濃く明確なものになる。

もっとも、この情事は絆と呼ばれるほど神聖なものではない。
だから彼の手の甲の紋章も淡く光るだけで、それ以上濃く滲むことは無いのだ。


「(きっと、幼すぎるが故、感情的に高ぶると浮かび上がるだけなのだろう…)」


淡く光り続ける紋章を軽く撫ぜ、口端から飲み込みきれなかった唾液を零し、快楽に咽び泣く彼の手を絡め取る。

それに応えるように絡んだ指をきつく握り締める彼の額に一つキスを落とし、私は律動を早める。

限界が、近いのだ。


「アイチ様……、愛して、います…っ!」

「僕も……愛して、る……あぁぁぁぁぁ――――っ!!」


彼の小さな身体を掻き抱きながら、絶頂を迎える。
体中へ流れ込む白濁にびくびく身体を痙攣させながら、自身も精を放った彼ははくはくと浅い呼吸を繰り返しながら、意識をゆっくりと飛ばした。

そんな彼の汗で濡れた髪を撫でながら、啄むようにキスを贈る。
ゆっくりと自身を引き抜いて、溢れ出る白濁をはじめ、汚れた互いの身体を簡単に清める。

明日の朝、騎士団の仲間に見つかる前に二人で一緒に浴槽に沈もうと、私は予定を立てる。
今日のこの情事のことなど微塵も感じさせない清らかな笑顔で、きっと彼は笑うことまで想像して。

彼、ブラスター・ブレードは束の間の逢瀬に頬を緩ませながら、アイチを抱き締め自身も眠りに就くのだった。



(騎士は忠誠と愛を誓う)



互いに寄り添い眠る私達は、紛れも無く幸福だ。