高尾誕生日企画 | ナノ
Takao's Birthday Project
あと8日




本日11月13日のさそり座は11位!相性がいいのはかに座です!(はんぱねえ)
ラッキーアイテムは……耳かきです。




今日のさそり座のラッキーアイテム、耳かきは大事に制服のポケットにしまった。
ラッキーアイテムを持ってないと真ちゃんが怖いから、家のリビングから拝借した。
残念ながらさそり座は11位という何とも言えない結果だが、恋愛相性一位はかに座。かに座のあの子!
靴は左から履いた。リアカーもぴかぴかに磨いた。
俺の人事は……尽くした!!!!!


「で、さっきからお前はなぜ俺の顔を見ているのだよ」


昼休みの屋上。普段は弁当も教室で食べるんだけど、今日はラッキーアイテムの事情があって屋上に真ちゃんを引っ張りこんだ。

今日のラッキーアイテム、耳かきというのはつまり真ちゃんに膝枕してもらって耳かきしてもらえってことだろ?そういうことだろ?だから相性いいのもかに座なんだろ?

恋人の膝枕とか耳かきとかロマンじゃん!夢じゃん!俺はこの機会を逃しはしない……!


「今日の俺のラッキーアイテムさ、耳かきなんだわ」

「知っているのだよ」


だからなんだ、と言って真ちゃんはご飯を口に運ぶ。

……ふっ。そうだよな、恋愛ぴかぴか一年生の真ちゃんが、

『高尾、お前のラッキーアイテムを貸せ。そしてここに頭を乗せるのだよ。あ、相性一位の俺が耳かきしてあげるのだよ……!』

なんて言うわけないしなあ。そういう思考もないだろうしなあ。


「真ちゃんさ、ラッキーアイテムを有効に活用したほうが運気があがるって前に言ってたよね?」

「そうだな」

「じゃあ、俺の運気あげてよ?」


ずいっと真ちゃんの前に耳かきを突き出す。
むっとして表情の真ちゃんは首を傾げた。


「俺に渡してどうするのだよ」

「俺、真ちゃんの膝枕で耳かきしてほしいな〜」

「ばっ、かかお前は!」


バシンと俺の手をはたく。
こりゃ、真正面からいっても折れてくれない。

俺は正座をしている真ちゃんの膝に左側から頭を乗っけた。
そりゃ、分かってはいたけどやっぱり硬い。筋肉。


「今すぐおりろ馬鹿!」

「恋人はこうやって愛情確認するんだよー?真ちゃんは俺と愛情確認しなくて平気なのっ?」


あることないこと口から出てくる。
真ちゃんは恋愛に関してはからっきしだから、すぐに信じてしまう可愛いところがある。
それで変な奴に引っかかんなきゃいいけど……。

見上げた真ちゃんの顔は真っ赤に染まっていて、怒りながらにやつく俺の手から耳かきをうばった。


「う、動くなよ!?」

「うん。わかってる」


俺は口元を手で覆う。
緩みっぱなしなのだ。
真ちゃんから耳かきをしてもらえる日が来るなんてさ!

ラッキーアイテムを持つようになってから、順位何て関係なく俺一位なみの幸せ感じてね?

まあそれは、真ちゃんがいてくれるからなんだろうけど。



「む。人に耳かきしてやるのは難しいのだよ」

「和成のお耳いじめないでぇっ!」

「紛らわしい声を出すなッ」




:あと8日

相性どうなってるの?
それだけ二人は運命なのだよってことですかそうですよね分かります。





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