黒子のバスケ | ナノ






「ひっ、く、ぅん……っ」

「真ちゃん……」



ベッドの上でなやましく眉をさげて、目にいっぱい涙をためて必死に痛みに耐える真ちゃんの頭を俺は撫でて、左手を繋いだ。

ぼろぼろと涙を流して頬を真っ赤に染めて俺に助けを求めてくる真ちゃんが、可愛すぎてエロすぎる。可哀想なんだけどね?

HSKなんて言われてる俺でも、真ちゃんのこの痛みを抑えてあげることは出来ないんだよ、真ちゃん。ごめんね、何にも出来なくて。


「たか、おぉ……!」

「真ちゃん、痛いよね。ごめんね、俺じゃ何にも出来なくて…」

「いひゃく、ない…のらよ…?」

「嘘ついちゃだめだよ、真ちゃん。痛いときは痛いって、言って……?」



俺の言葉に真ちゃんがふえぇ、と可愛らしい声をもらした。

…普段の真ちゃんからは絶対に考えられないんだけど。

ぎゅううっと強い力で俺の手を握り返す真ちゃん。


「ぃ、たいのだよぉ、高尾……!」

「うん、うん。痛いよね、真ちゃん。頑張ってるよね、」

「ぎゅって、して、たかお」

「するよ、真ちゃんが望めば何でもするよ」


ベッドの上で乱れている真ちゃんの震える身体をぎゅうっと抱きしめる。

真ちゃんは左手を離してくれなくて、それでも右手で俺の背中に手を回してくれる。



「真ちゃん、真ちゃん。痛いのなんか、すぐ飛んでっちゃうからね…」

「高尾は、飛んでいっては、だめなのだよ…?」

「わかってるよぉ、真ちゃんっ」


かわいいかわいいかわいいかわいいっっ!!!!

痛みに苦しんでいる真ちゃんを前にしてこんなこと思うのもなんだけど、でも可愛いものは可愛い。仕方ない。


「でも…なんで今頃成長痛なんか…」

「し、らないのだよ…!」

「どんだけ成長するの?真ちゃん」

「もう成長したくないのだよ…」

「俺も成長してぇよー!」

「俺と交換しろ、なのだよっ!」


むぎゅうううっと抱き着いてくる真ちゃんが可愛くて可愛くて仕方がない。

成長痛でにたえる真ちゃんとか…もうやばい。写メ撮りたい。


「いたい?真ちゃん」

「いたく、ない……!」


――あ。


『ごめん、真ちゃん。痛い?』

『いたく、ないのだよ…っ!でも、まだ動いては、あぁっ!!』

『真ちゃん可愛くて俺、我慢できねぇ……』

『たかお…っ!』

真ちゃんとの初夜思い出しちゃった。で、



「高尾、お前のが、当たってるのだよ!ばか!」

「ごっめーん!真ちゃんとの初夜思い出したら勃っちゃった☆」

「もう、帰れ!」





:抑えられない

成長痛ネタでした。
真ちゃんにもう成長痛とかないと思いますが…(笑)
弱気になったら甘えたになる真ちゃんとか可愛くないですか!?←







抑えられない



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