風斗成代。名前固定


「Happy Merry X'mas。俺の可愛いふぅちゃん」


目の前に差し出される私の両腕じゃ抱えきれないくらいの赤い薔薇の花束

その向こうで満面の笑みを浮かべている要兄


「嬉しいな。クリスマスをふぅちゃんと二人で過ごせるなんて」

「はぁ…」


今、この家には私と要兄の二人だけ

仕事組以外の家族達はどっかのレストランに食事に行っているらしい

そういう私も仕事だったのだけれど早く終わり、誰もいないであろうと思っていた家に帰って来れば何故かそこには要兄がいた

で文頭に戻る


「なんで要兄がいるのさ」

「そりゃ大好きなふぅちゃんと二人で過ごす為だよ」

「………ふーん」

「ほら、おいで」


恭しい要兄にエスコートされリビングに足を踏み入れる
そこには私が好きな料理ばかりが並んでいた


「これ、もしかして要兄が…?」

「うん。ふぅちゃんの為に頑張っちゃった」

「うわー!スゴい要兄!」

「いつもは京兄に任せっきりだけど俺もこれくらいは出来るよ」


そして冷蔵庫から出された苺と生クリームで可愛らしくデコレーションされた美味しそうなケーキ


「喜んで貰えましたか?可愛いお姫様」

「すっごく!」

「なら良かった」


本当に嬉しそうに笑う要兄


「でも私は何も用意してないよ?」

「んー?いいよ。勝手に貰うから」

「え?、んっ…」


唇に要兄の唇が押し付けられる
啄むような唇を合わせるだけのキスがどんどん深くなっていき舌が絡み合う
厭らしい水音が辺りに響き服の中を要兄の手が弄る


「はっ、ぁ…要兄、…ストップ」

「んっ…風花?」

「お腹すいた」

「ハァ…お預けか」

「いいじゃん。要兄」

「なーに?」

「聖夜は始まったばかりだよ」

「っ…そうだね。まだまだこれからだ」


そして私達は要兄の作った美味しいご飯とケーキをお腹いっぱい食べて、その後は食後の運動と称して私が要兄に美味しく頂かれました





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