突発的な話 | ナノ



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「シエルー!」

「ん?あぁ、リベルタ」

「こんなとこで一人で何やってんだよ?」


夕方、街中でシエルを見掛けた
何時もは隣にいる黒いバトラーを今日は連れてなくて、一人で街中にいた


「この時間帯は聖杯の奴等が巡回してるけど、だからって治安が良いわけじゃないから女の一人歩きは危ないぞ」


それにシエルは可愛いんだし、なんて照れて言えないけど
深い青みがかった長い髪、青碧色の左目と右目は眼帯と右側だけ長い前髪に覆い隠されてミステリアスな雰囲気を漂わせている

可憐で、俺より年下だけど妖艶で危ない雰囲気を持つ彼女は色んな男からの視線を集めていた


「もし何かあっても、リベルタが守ってくれるんでしょ?」


にやりと意地悪く笑うシエルは本当に可愛くて綺麗だ


「おう!任せろ!!シエルは俺が絶対守ってやる」

「ふふ、お願いね。リベルタ」


軽く髪を払われて、ちゅ、と頬にキス、され、た?



「ななななななシエル!!!!???」

「ふは、リベルタかわいい」

やっぱりシエルは意地悪く嗤った


―――――
シエル嬢はリベルタをからかうのが好きです
これ本当は街中で遭遇して手繋ぎデートって流れにしたかったんだけど、上手く書けなかったんで半分程バッサリと切りました

◇◆2012.12.31