突発的な話 | ナノ



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もしも風斗と風花が双子だったら



「風花」

「ん、なに」


部屋でうとうととしていた風花は帰って来ていた風斗の呼び掛けに意識を浮上させる
因みに風斗と風花は双子である為か同じ部屋だった
勿論、兄弟達は納得していなかったが風斗が押し通した


「ねぇ聞いてるの」


ベッドに横になっていた風花に覆い被さるように風斗もベッドに乗る
ギシリとベッドが軋む音に風花は訝しげに眉を潜め重たい瞼を上げ風斗を見た


「だから、なに」

「僕が仕事で帰らなかった時、他の兄弟に襲われたって本当?」

「あぁ……そのこと」

「本当、なんだ」


ギリッと骨が軋む程手首を握られた風花は顔を歪めた


「痛いんだけど」

「風花」

「、」

「風花は誰のもの?」

「は」

「僕のものだよね」


剣呑に睨んでくる風斗に風花も睨み返す


「私は私のものなんだけど」

「違うでしょ。風花は僕のもの」

「風斗」

「それで僕は風花のもの」


風花は押し黙る
さっきまでギラギラとした瞳で自分を睨んできた風斗が今はどうだ
甘く微笑み熱っぽい瞳で見詰めている


「僕達は同じ卵から同じ日に同じ顔で生まれた双子だよ」

「…………」

「だから僕達が想い合うのは普通なんだ」


なんだその理屈は、と風花は内心思うが


「分かってる、」

「ん?」

「そんなの、分かってるわよ」


自分もこの双子に依存している


「ねぇ風花大好きだよ、愛してる」

「私も風斗が一番大切だよ」

「愛してる、とは言ってくれないんだ」


風花は風斗の言葉に淡く微笑むだけ


「まぁ、いいや。誰にも風花を渡すつもりないし、ずっと風花の隣にいるのは僕だ」

「ふふっ」


笑う風花の唇に風斗の唇が重なる
啄むような柔らかい口付けから深く貪るようなキスに変わり、どんどん二人の瞳は熱っぽくなっていく


「ふ、ぅ」

「風花っ」


自分と同じ顔なのにどうしてこんなにも欲情出来るのだろう

そんなの愛してるからだ

他の兄弟よりも深い禁忌を犯していると思う

一卵性の双子

他の兄弟よりも強い絆
その強い絆が嬉しく思う反面、強ければ強い程、自分達を戒める鎖が重くのし掛かる

でもこの片割れを手放すなんて絶対に出来ないし考えたくもない
自分以外の奴がこの大切な双子の隣に寄り添うなんて、吐き気がする


「ずっと、私のものでいてね」

「風花こそ、ずっと僕のものだよ」


そう思ったのは風斗か風花か
将又二人共か


身体を交わらせながら深く唇を食む


そのまま双子は今日も禁忌を犯す



―――――
BRCN熱が再熱
勿論ゲームのせいです
だけど私の好きキャラはBBの方が多いから早くBB発売して!

うーん……やっぱり妄想を上手く文に出来ない……
なんでこんな文才ないのにサイト運営してるんだろう_(X3 」∠)_

◇◆2012.05.18