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「はぁー…」

「んだよ、ヅカ女。溜め息なんか吐きやがって」

「溜め息も吐きたくなるよ」

「あ?」

「何故私がお前に膝枕をしなきゃならないんだ」


そう、今私は薔薇園の一角で鹿野葵に膝枕をしていた
私の顔を見つめながら私の髪をくるくると弄る葵

白い肌に、冷たい指先

彼の事情を知ってる私は泣きたくなる

どれだけの闇を一人で背負っているのか

彼だけじゃない、デート倶楽部の皆は


「また、辛気くせー顔してやがる」

「え」

「いーや何でも」


ぐるり、拗ねたように身体ごとそっぽを向く

聞き取れなかったが聞き返しても不機嫌になるだけだし追及しないでおく
その代わりに目の前に広がる癖のついた髪を撫でた


「っ、ガキ扱いすんな!」


――――パシンッ。


静寂の中、拒絶の音が辺りに響いた
目の前にはいつの間に起き上がっていたのか歪められた葵の顔


「…っ……」

「悪かったよ」

「、どうしてっ」


―――お前はそんなに大人なんだよっ

当たり前だ
私は確かに彼らと同年代
だけど違う

前世というものを覚えているから
ここで生きた年月は一緒でも総合すると断然、私の方が上だ


だからどうしても彼らを年下に見てしまう、けど彼らはそれが気に入らないと言う


「はぁー…(私にどうしろと言うんだ)」

「、」


私が溜め息を吐いたからか葵の肩がびくりと震えた
そして不安そうに揺れる瞳

それらはやっぱり年下にしか見えなくて、


「おいで」

「は?」

「昼寝、したくて私を呼んだんだろう?ほら早くしないと膝枕、してやらないぞ」

「ちょ、待てって!寝るっつーの!」


また勢いよく私の膝に頭を置く葵
そして私の手を自分で自分の頭に持っていった


「俺が寝るまで、撫でてろ」

「ふっ、了解」


微かに赤らんでいる頬
それが堪らなく可愛らしい

髪を撫でてあげると葵は満足そうに微笑み目を閉じた


ゆっくりお眠り、可愛い坊や











最後に見た、あいつの温かい眼差し、優しい微笑み


たまに辛気くせー顔をするのが気に食わねーけど
それでも、何時でもあいつは優しく俺達を包み込んでくれる

ガキ扱いばっかでムカつくけど、今だけは我慢してやるよ


その内男としか意識出来ねーよーにしてやるし
ぜってー離さねーし、誰にも渡さねーから


だってお前は俺のもの、だろ





―――――
お試しお試し!
何だか失敗して絶望した\(^o^)/

やっぱり勢いで書くものじゃないね!
低クオリティに私が泣くから!

◇◆2011.09.26
◆◇2011.10.02 移動


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