手応えのない愛心



マイ視点


「ミネちゃん、注文いいかな」

「はーい!お待たせ致しましたご主人様」


ミネは可愛い
だから彼女を目当てに来るお客様は少なくない


「ミネちゃん今日も可愛いね〜」

「やーん!ありがとうございます」

「ねえねえミネちゃんこっちにも来てよー」


誰にでも媚びているように見えるけど、違う
彼女は誰にでも分け隔てなく接するんだ
優しくて可憐で笑顔が可愛くて、きっとミネは汚れなんて知らない無垢な女の子


「マイ?あんた何見てるの?」

「あ、サワ」

「ああ、ミネ?」


私が一人ぼーっとミネを見てたらサワが声を掛けてきた


「まーたあの子、客に口説かれてるよ」

「うん、大丈夫かな?」

「もし何かあったらイッキさん達が来るでしょ」

「そうだけど」


やっぱり心配だ
私達の、私の可愛い妹分のミネが誰かに汚されてしまわないか
あの花が咲くように満開の笑顔が曇らされてしまわないか


「あれー、マイ先輩とサワ先輩何してるんですか?」

「、ミネ」

「あんたまたナンパされてたでしょ」

「えー…見てたんですか」

「ごめんね。大丈夫だった?何か嫌な事されてない?」

「大丈夫ですよ、いつもの事ですし」


そう言って笑う彼女が無理をしているように見えて、胸がぎゅっと締め付けられた
それはサワも同じだったみたいで心配そうにミネを見ている


「やだー!そんな心配そうな顔しないで下さいよ」


眉を下げて困ったようにするミネ


「そんなこと言ったってね」

「うん、ミネ…」

「何か合ったら相談しますから、ね」

「、絶対だよ!絶対に相談してね」

「私達はあんたの味方だからさ」


私達の言葉に照れたように笑うミネ

それを見てやっぱり思うんだ



この子は私達が守ってあげなくちゃ、って強く思う





(「誰にも汚させないよ、純真で綺麗な貴女を。幼馴染みにだって簡単に渡したりしないんだから」)





―――――
過保護な女性陣が書きたかったが見事に撃沈したェ…

ミネ成代の子はなるべく本物のミネちゃんと近くなるよう色んな人に媚びるようにするんですけど、元の性格から分け隔てないって風に見られるんです
説明しなきゃ伝わらない小説ですみません!

◇◆2011.09.24



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