二度と目覚めない眠り姫



私は家庭環境を抜かせば極々普通の女の子だった

小さい頃に両親が他界して、たった一人の肉親である兄と一緒に施設に入る事を強いられた
けどお兄ちゃんは高校を卒業後に就職、私は高校生になり次第バイトを始めて
お兄ちゃんが高校の時に稼いだ貯金もあって夢だった二人暮らしを始めれて幸せ一杯だった

私は親の温もりを知らない、けどお兄ちゃんがそれ以上に愛してくれて大切にしてくれて、本当に、幸せだった

ずっとこんな毎日が続けばって思ってた、のに



「なあ、ミネ!目、開けてくれよ、頼むからさ…ミネ…っ」



たった一台の、それも信号を無視したトラックに私はこの世界から、消されそうになっている



「ご、めんね」

「、ミネ?」

「お兄ちゃ、んには、沢山めいわくかけたのに、なにも返せなくて…、……ごめん、なさい」

「いいんだよ!お前は何も気にするな…俺は、お前が笑ってさえいてくれたら、何でも出来るんだ!だから」

「…、………」

「ミネ?」

「……ごめ、お兄、だいすきだ、ょ」

「俺だって、ミネが」

「……………」

「ミネ?…っ……ミネ、ミネ、ミネミネミネ!!」



――ごめんなさい、お兄ちゃん、大好きだよ――



「そ、んな」


青年はまだ温かい少女の亡骸を優しく抱き締め、涙を溢す

その瞳には絶望と怒りと憎しみと悲しみと愛しさが入り交じっている



「ミネ、愛してるよ」

青年はギュッと腕に力を込め目を伏せる

「お前を一人で逝かせたりなんてしないからな…だって」



――俺達はずっと一緒だって約束したろ――



お兄ちゃんの狂気を含んだ声を聞く事はなく私は静かに意識を闇に沈めた



そして私が次に目を覚ましてた時、何故か身体が小さくなっていました





―――――

まあ初めは仕方ないよ
すみません
まだプロローグ擬き続きます
本当にキャラ出せなくてすみません土下座するんで本当すみません←


◇◆2011.09.11


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