憂鬱に伏せる君の瞳




「っ」


今、私は休憩室で蹲っています


「ミネ大丈夫か?」

「具合悪いなら休めばいいのに」


そしてそんな私の周りには心配そうに瞳を揺らすトーマ先輩と辛辣だが気遣わしげに此方を伺うシンがいた


「っい、たぁー…」

「ミネ!」


下腹部の余りの痛みに周りに気遣うことが出来なく辛さに眉を寄せると私よりも一層、辛そうに顔を歪める二人

気付いた方もいると思うが私を苦しめる症状は、女の子なら誰でも毎月経験するあれ、所謂生理痛だ
二人に伝えたい
毎月のことだから大丈夫だと、心配しないでほしいと

けれど、やはり、生理だと男の人に伝えるのは躊躇われる


「トーマ、俺もう上がりだからミネを病院に連れてく」

「あぁ、そうだね…俺も付き添いたいけどまだバイトあるし、シン頼んだよ」

「言われなくても」


何だか大事になってる
必死に頭を左右に振って大丈夫だと言っても病院に行くのに駄々を捏ねているようにしか見えなくシンに溜め息を吐かれた


「いいから行くぞ」

「店長には俺から言っとくから」


シンに催促されトーマ先輩に優しく促されて困り果てた、その時


「こーら。嫌がっている女の子を無理矢理なんて感心しないな」


甘く柔らかな声が鼓膜に響いた


「イッキさん、」

「変な言い掛かり止めて貰えます?俺達はただ具合悪そうなコイツを病院に連れて行こうとしただけですよ」

「ミネが?具合悪いの?」


イッキさんは私に近付き目線が合うように膝を折る
そして私の様子を暫しジーッと観察したあと、そっと、下腹部を撫でられ


「今、女の子の日だったね。大丈夫?」


爆弾を投下された


「は」

「えっと、イッキさん?」


シンもトーマ先輩も訝しげな表情になる


「イッキさん、」

「なに?ミネ」


未だに優しく撫でられる下腹部に頬に熱が集まる、けど


「あの、どうして私の…、」

「ん?」

「…、…私の周期を、知ってるんですか?」

「「!!??」」


二人もその事に今気付いたのか驚いていた
なのにイッキさんはキョトンとして事も無げに言ってのける


「毎日に近い形で会ってるんだから、それくらい分かるよ」

「分かるわけねぇーだろ」


シンが鋭く返し、何故かイッキさんは顔を顰める


「あの、イッキさん?」

「なに、トーマ」

「流石に気持ち悪いですよ」



何やら言い争いになった三人を止められる程元気が残ってない私は黙りを決め込み暫く一人で痛みと闘っていると、ケントさんが湯たんぽとホットミルクを持ってきてくれて、やっと痛みが落ち着いてくれた



イッキさんが周期を把握していたことには、うん、触れないでおこうと、思います





―――――
いやー、なんか、イッキさん変態ぽくてすみません(;;)
でも彼なら女の子のそういうの把握しているかなーって…

ていうかバレンタイン夢書こう書こう思って気付けば2月も終わりですねトホホ
でもミネ成代→キャラで贈るか、キャラ→ミネ成代で贈るか、正直決められなかったので、言い訳がましくて本当にすみません!!!
スライディング土下座しますので許して下さい<(:3 ∠)_三二一シューッ


◇◆2012.02.29



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