「僕と目線を変えずに話すことを許しているのは僕の幼馴染みと僕に従う者だけだ。逆らう者は何人たりとも見下すことを許さない。頭が高いぞ」
「火神君!」
「、征くん」
「ん?なに?」
火神を見る冷たい目から一変。優しく和らげられた目許で白雪を見る赤司
だが白雪の一言でその場の空気は凍った
「それって征くんがちっちゃいから、仕方ないんじゃ」
「白雪さん、シーです」
黒子が咄嗟に白雪の口元を手で覆うが時既に遅し
洛山の人達は固まり誠凛、秀徳の人達は唖然とし、黄瀬の顔は青褪め唯一高尾だけが盛大に噴き出していた
「全く、白雪さんは素直なんですから」
「オイ!なんでそんなよくやったみたいな顔してんだよ!てかどうすんだよ?!赤司、固まってるぞ」
「火神君、落ち着いて下さい。事実なんだから仕方ないじゃないですか」
「くくくく黒子っちーーーー??!!あ、赤司っちが……」
赤司の方を見ると見るからに落ち込み洛山のメンバーに慰められていた
「ほ、ほら!征ちゃんは別にちっちゃくないわよ!」
「そうそう!周りがバカみたいにデカイだけだって!」
「お、おう、だからそんなに落ち込むなよ」
「………………」
周りが何を言っても無言を貫き負のオーラを漂わしている
そんな赤司に黄瀬は「ヒッ」と情けない声を上げた
「ブッハハハハッさっすが白雪ちゃん!!まじ最高!!」
「………まあ、白雪の言う通りバスケット選手にしたら赤司は小柄なのだよ」
高尾が爆笑しながら緑間は微かに口角を上げてそんなことを言う。それにより余計に赤司の負のオーラが強くなった
「どどどどうするんスか…?赤司っち、半端なく落ち込んでるっスよ」
「そりゃ、大切な幼馴染みに背が小さいなんて言われたら男としてどうなんだって感じだろ」
「涼太、火神大我…君達は背が高いね」
「「?!ヒッ」」
「覚悟、出来てるか?」
黄瀬と火神が周りに助けを求めるように視線を向けるが誰一人として視線を合わせようとしない
「ちょ、誰か助けて下さいっスーーー!!!」
「黒子!頼む!!助けてくれよ!!」
「すみません。僕はまだ死にたくないです」
あ、俺達死んだ(っス)
二人が全てを諦めたその時
「征くん」
くいっと控えめに白雪が赤司のユニフォームの裾を引っ張る
瞬く間に赤司の禍々しかった負のオーラが消え去り一瞬で優しげに白雪を見つめた
「でも私、征くんがこれ以上背が高くなったら遠くなっちゃうみたいで寂しいから……ずっとそのままでいてね」
「………………(キュン)」
赤司の心のど真ん中にハートの矢が突き刺さり、裾を握っていた白雪の手を取るとぎゅうううっと抱き締める
「結局赤司くんがいい思いをするんですか………チッ」
「黒子、お前その顔止めろ…」
―――――
力尽きた_(X3 」∠)_
赤司クラスタの皆様、申し訳ありませんでした(土下座)
いや、実際に今週号のジャンプを読んで「え、それって赤司様が小さいだけで…おっとこれ以上は言えないな」とか言ってしまいました