ヒーロー TOX/ジュード/切甘

友達と喋っているキミの笑顔は余りにも可憐でその姿はどこかの漫画のヒロインのようだったんだ。


一目見て恋に落ちた。


恋って不思議だ。
本当の本気で好きになった。


でもね、僕の性格じゃきっとキミに嫌われちゃうよね。
ほら、"また"だクスクスと笑う声。
良いんだ、こんなの慣れっこだから。

忘れてしまえ。

だけど

胸は張り裂けそうで、辛くて。


少年はそして出会う。
それはきっと偶然なんかじゃなくて。

願った。

キミに出会えますようにって。
何万回だって願おう。
いつか必ず!
だけどみんなはそんな奇跡信じられる訳ないって言った。

キミの周りの子達は囁いた。
あの人さっきからこっち見てる…
なんなの?あれ、気味悪いわ…
近寄らないで欲しいわ…
根暗みたいよね。

そんなつもりはなかったのに……
俯いた僕に彼女の声。
「ねぇ、君ってジュード君だよね?」
周りは唖然。
僕も呆然。

「見てたんだ、君がお節介焼きの優しい人だってのを」

嗚呼……また笑われる…

「そういう人って素敵だよね!」

だけどキミはそういう人好きだったんです。

「え…?」

少年はそして出会った。

例え何万光年離れていようがさ
きっと惹かれ合うから
そこにどんな障害があったって乗り越えてみせるから
それを運命と呼ぶのならきっと今の彼はヒーローだ。


だけどその日僕は見てしまったんだ。
一人目を腫らして泣くキミを。

僕はなんて無力なんだろう。

いいや、彼女はなんて言った?

『疑わないで、君の存在意義を』


彼女は救いを待ってる!


「強がりで、ホントは泣き虫でえっとこれってまるで私みたい」
ふふっと笑ったキミ。
やっと笑った!
喜ぶ僕を尻目にポロリ、ポロリと泣き出すキミ。
どうしたらいいんだろう!?
だけど
キミは言ったんだ。


「ありがとう」


って。
少年はキミと出会い
生きる意味を知るんだ。

"嘘じゃない本当だよ"

そしていつかキミを守れる人になってみせる。
いつかきっとね
僕の左手にはキミの右手。
ぎゅっと握って絶対に離したりはしないから。





「私?私は………………」


「僕はジュード。ジュード・マティス」



「そう、よろしくね!ジュード」




そして僕はキミと出会う───








とある曲を小説にしてみました!
皆さんお久しぶりです闇憂です!
これは長編のちょっとした番外編として捉えてもらっも構いません。
ひさびさに書かせていただきましたー(*´∀`)
長編の方も頑張りますー
ではでは!

Thank you 5000hit!!

闇憂
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