続くマナ吸収によりもはや意識を保つのが困難になってきた。
「シスカ!しっかりしろ!」
アルヴィンが珍しく動揺している。
こんな私に気を使わなくても良いのに。
「四大精霊は捕らえたか…カギはねぇが上手くいけば…」
それでも任務を忘れていないらしくしっかりこなしていた。
四大精霊を捕らえたようだがカギが盗られたらしい。
「うわぁーーーっ!!」
下からジュードの絶叫が聞こえた。
崩れだしたであろう倉庫の破壊音が生々しく聞こえる。
マナ吸収の作用は消えたがマナの消耗が激しく、意識を保つのが精一杯だった。
「あ…る…ごめ…も…むり…っ」

私の意識はそこで途絶えた。


*アルヴィンside*
「あ…る…ごめ…ん…ね?」
シスカが弱々しく苦笑を浮かべた彼女と母さんがかぶった。
それを見ていれば誰だって気付く。
己が弱さを、力の無さを。
「シスカ!しっかりしろ!」
なぜか焦りと動揺が滲んだ。
いつもいつも…コイツは自虐的だった。
そう、養子に来る前は無垢な笑顔を持っていた。
あの時組織により汚されたんだ。
それからはアイツの笑顔は偽物だった。
それでも人として必死にしがみついていた。
そんなアイツが羨ましかった。
気付けば一人状況確認をしていた。

「チッ…クソがっ…!」


崩れゆく倉庫の中をシスカを抱え、走る。






アルヴィンsideのある第七話でしたが上手く作れたのでしょうか…(^-^;)
あまり進みませんでしたが、これからも頑張らせていただきます(*´▽`*)
次回第八話にてお待ちしております(^-^)
Thank you☆彡

闇憂
メリークリスマス(^з^)-☆




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