本当のキモチ TOX/ジュード/切

いつからだろう。
嘘を吐くのが怖くなくなっちゃったのは。
「慣れって怖い…」
一人呟く。
私のキモチはどこへ行ってしまったんだろう?
嘘に痛みを感じなくなっていってー。
きっといつか私はカラッポになっちゃいそうでそれがとても、とても怖い。
私はこのパーティーは大好きだ。
けどこんな私なんかは仲間になんか入っちゃいけない気がするの。
それが寂しくて、寂しくて。

「どうしたの?何かあった?」
私に気づいたジュードが声をかけてきた。
「え…?う、ううん!大丈夫だよ!全然平気だから…」
微苦笑してジュードを見る。
「……ウソ…でしょう?ナマエ」
なんだか困った顔で私の浅いウソを暴く。
「……うん…ごめん…」
目を見れなくなって目を逸らした。
「辛い時はちゃんと頼って、ナマエの悲しそうな顔は見たくないよ」
苦笑して優しく言ってくれる。
「……うん…うん…うっあっ…ひっく…ごめん…ごめん…ごめんね…っ…!」
駄目だ。
ここで泣いたらまたジュードを困らせてしまう。
なのに…止まらない。
嗚呼、やっぱり私は弱いな。
こんな事で…
でもこれが私のホントのキモチ。
だからね、今伝えるよ。
「……ジュード…ありがとうっ…大好き…」

ただ一つ揺るがない私のキモチ




エクシリア長編進出にちなんで作ったシスカ視線の世界?的な短編です(^^;)
上手く作れなくてすみませんorz
こんな小説でよろしければ長編も読んでやって下さいm(_ _)m

闇憂
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