ぐ、と手に力を入れてしまえば、あっという間に君は静かになった。

人間というものは、生物というものは、いつかは必ず死んでしまう。

どうせ消える命ならいつ消えたって同じじゃないか。

「ねえ、そうだろ?」


僕は君の首から両手を離し、そのまま頬へ滑らせた。



――ああ、息をしていない君はこんなにも美しい。


「僕以外の目の前で死ぬなんて許さないから」







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