太陽の光が心地好く照らしそよ風が髪を撫でる。素晴らしいサッカー日和だ。我が校のグラウンドではエドガー率いるAチームとフィリップ率いるBチームとが練習試合をしている。

エドガーの真剣な表情やボールさばきに夢中になっていた私は時間が過ぎることがとても早く感じられた。気付けば試合は終わっていて観客達も帰り始めていた。そろそろ私も、と席を立ち上がりバックを手に取る。そして行く先はナイツオブクイーンの部室。サッカー部と仲が良い私はいつでも来ていいという皆の声に甘え試合後はよく部室へ向かう。だから今日も差し入れを持っていくことにした。

建物の陰でエドガーの青い髪が見えた。声を掛けようとしたが、そこにはエドガー以外にも数人いるようでクラスメイトの女の子の黄色い声が聞こえてくる。エドガーはプレーも容姿も抜群だし女の子に優しいからきっとファンが沢山いるのだろう。エドガーはどんな話をしているのかなと考えるとちょっぴり嫌な気持ちになった。だから結局その日はみんなに差し入れを渡して直ぐに帰った。





その日の夜、私は彼女達を**する夢をみた







「エドガーおはよう。昨日の練習試合お疲れ様!!」翌日の教室で私達は他愛のない会話を始める。「ありがとう、昨日も見ていてくれたんだな。だがそれならば声を掛けてくれれば良かったのに」残念そうに眉を下げるエドガー。その表情を見て少し安心した。暫くエドガーと話していたら担任が来てホームルームが始まった。挨拶をした後に担任は言った。「クラスメイトのΧΧさんΧΧさんΧΧさんが亡くなった。他殺だそうだ」その3人は昨日エドガーに話しかけていた女の子達だった。



「殺人が起きたというのに休みにならないとは流石進学校だな」「うん、でも少し恐いかも…」「では私が送ってゆくよ」「本当?ありがとう!!」家まで送ってもらう、これって恋人の特権だと思う。嬉しくなって手を握るとエドガーははにかんで横を向いた。



「ばいばい!」「あぁ、また明日」玄関先でエドガーの姿を見送ってから私は家に入った。ソファーに体を預けて目を閉じる。


今日はどんな夢を見るんだろう、誰を殺す夢を見るのかな





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -