車から降り、エントランスに入ろうとした時、
スマホの着信音が鳴る。
「どうした?」
「大吾さん助けて!!……きゃあ!」
悲鳴を聞いて電話が切れた。
大吾は、急いでエントランスから、急いでエレベーターに乗り、家がある階に着くと、走って家の前にいき、鍵を開けて家の中に入る。
そこには、彼女の名無しが体を丸めながら座っていた。
「大……吾さ……ん」
「どうした!?何かあったのか!?」
「黒の……」
「黒?」
「黒のゴギブリが出たの〜〜〜!!」
「…………」
名無しから詳しく聞けば、台所に行こうとしたら、ゴギブリがいたらしい。
名無しは、大の虫嫌いなので仕方ないが、もっと言い方があったのでは?と思う。本気で心配して損した大吾は、取り敢えず息をととのえてから、名無しを玄関に残し、ゴギブリ退治をする。
「台所にいたんだよな」
何処を見ても居なかったが、
ガザッと音が聞こえた方に向くと、ゴギブリがいた。
新聞紙を丸めた棒で叩くと、
一発で、ヒットして弱るが、最近の奴はこれだけでは、死ぬ事はない!が、弱ってるので、何回も叩くと動かなくなり、ゴギブリを倒した。ビニール袋に紙と一緒に捨てて名無しに倒した報告をすると、安心した顔になり、大吾に抱きつき、お礼と出迎えをした。
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