宝者

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「なまえ」
『ッぁあ…ゃあぁ』
「や、じゃないでしょ?もっと激しく欲しいんでしょ?」

グチャグチャに垂れ流す蜜でグロテスクに光る男根を押し出すぐらいの乱れは、ギチギチに射精感を速めた。

「ごめん、もうもたない」

『…!っんん…ぃ、一緒にいき…たぁっ!』

ピンと天高く張った足でなまえの限界も知る。

バチンパパンッッ……グチュグチュ…フぁあん!

理解不能な喘ぎ声に俺は、余すことなくなまえの最奥へ飛沫を放った。


‥‥‥‥


「なんでだよ…」

翌朝、冷めたシーツで目が覚めた。

俺を纏う空気で追いかけても無駄と知る。
やっと抱きしめて繋がることが出来て満たされたのは俺だけだったのか…
愛してるって言ったのは?その場しのぎ?そう問いかけることも許されない。


「もう…会いてえよ」


三か月後、なまえの婚約を知ると同時に。

なまえに背負わせてしまうだろう存在を今の相名前は知る由もない。

いや、寧ろなまえはそう望んだのだ。相名前、忘れないでね。  



END
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