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走り続けても終わらない…





嗚呼…誰か…





もう終わりなのか…







ーー終点ーー




「クソッ…」

俺…ファルコは今俺の部屋にいる。さっきまでは部屋の外にいたが、外にいると危険だ。

外には敵、敵、敵…俺以外全て敵だ。フォックスも、スリッピーも…

「…調子が…出ねぇ…」

外にいたときに右肩を撃たれた。誰だかはわからなかったが…

床にはたくさんの赤い液体が散乱している。

「…ハハッ」

何故だか笑えてしまう。仲間が敵なんてな。

コツコツ…

「…!」

俺の部屋の外から足音が聞こえた。

コツコツコツコツ…

大分近いな。俺を探しているのか。

コツ…

「…」

足音は俺の部屋の前で止まった。

するとドアがシュンッと開き足音の正体が近づいてきた。

「…」

「…見つけた」

足音の正体はクリスタル。俺はここでクリスタルに…まてよ、まだ一発残ってたはずだ…

「フォックスとスリッピーは…」

「…もういないわ」

「ハハッ…俺が最後って訳か…」

「えぇ…」

クリスタルは俺に持っていた銃を向ける。

「おい…」

「…何?」

「このまま終わると思ってんのか?」

このままじゃ終われない、絶対に。生き残ってやる。

俺はそう決意した。

「そんな体でどうするつもり?」

「こうすんだ…よ…!!」

バッと銃を手に取りクリスタルに向け撃つ。しかしそれはさっとかわされ失敗に終わる。

「…」

「…まさかこの俺がお前に負けるとはな…思いもしなかったな…ハハッ。俺の負けだ、今回は認めてやる。」

「えぇ…さようなら…」

クリスタルは向けていた銃を撃つ。

ドクンッ

胸に赤い液体が流れ込む。俺は負けた。目の前の彼女に。







嗚呼…














意識が…













遠ざかって…――――










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