君を好きになって良かった(風丸と半田)


※またもやボコり風半
相変わらず愛はあります
風丸目線




























唐突だがオレは半田が好きだ
半田真一という一人の人間を愛している
陸上部のことや、日本一になったこと、エイリア学園とのこと…いろいろあったこと全てを越えて、オレは半田を好きになった
こんなにも一人の人間を愛することが出来るなんて思いもしなかった
だからオレはどんな半田も愛するつもりだ
これ以上愛せる人間はいないと思う
だから、



「ぐっ……ぅぇ…!」
「……きったね」
「はん、だ…」
「なに?」
「好き、だ」
「…………」
「愛してる」
「………うっざ」



例え半田がオレを力いっぱい蹴ったって
オレはそれでも良いと思える
蹴ってるのが半田だから
半田だから、この痛みも我慢出来る



「半田ぁ……」
「……また好き?」
「ん…好き…」
「………」
「キス…していいか?」
「……いつも勝手にするだろ…」
「ありがと…だから半田のこと好き」
「………へらへら笑ってんじゃねぇ…ムカつく」

そう言って半田はオレの頭を叩く
さっきとは違う
適度に弱めた、半田の掌のぬくもり
半田はオレを決して手で殴らない
必ず足で蹴る
最初に知った それが半田の愛なんだと
半田はオレに暴力を振るう
だがそれは憎しみだけじゃない
わかってる だからオレは黙ってそれを受け入れる
だから最後にはオレにちゃんと手で触れてくれる
傷の手当てもしてくれる
触れて、くれるんだ



「……って!!」
「………当たり前だろ、ここ切れてんもん」
「…そうだな」
「………風丸って本当マゾだよな…しかもかなりの」
「はは、半田にだけだよ」
「キモい」
「オレは好き」
「うざい」
「真一」
「うるさい」

「愛してる」




半田がオレを蹴るのも
オレが半田を好きなのも
全てが全て これがオレ達の恋愛のカタチだから
変だと言われてもいい
これから半田がオレのことを本気で嫌っても
オレのことを殺しちゃっても


それでもオレは、






君を好きになって良かった

新しい愛に出会えましたので、