※矢井田ししゃも様宅雛菊ちゃんと拙宅の気まま夢主のコラボ




















「いっただきー!」
「おいコラ雛菊!がっつくな!」
「だってバイキングだし?食べなきゃ勿体ないよー!」

『雛菊…行儀悪い』
「そういう名前(マギ主の場合も)は食べなくていいのかよ?」
『うっ、うるさい!』


同一の皿の上に色とりどりのケーキ、ゼリー、プリンやティラミス。
名前(マギ主の場合も)、雛菊、そして両名の彼氏である南沢、神童はデザートバイキングにやって来ていた。

商店街の福引きで雛菊がペアチケットを二組当ててきた、と楽しそうに皆を誘ったのは三日前の話。
仕方ない、と言いながらどこか嬉しそうにしている名前(マギ主の場合も)を見て南沢は素直じゃねぇのと零したら今と同じ、うるさいとお決まりの台詞が返ってくる。

皿の上に乗せられたそれはもう美味しそうなデザート達に1番目を光らせていたのは雛菊だったが、1番瞳の奥に秘めたる思いがあったのは名前(マギ主の場合も)だろう。
性格上あまり喜んでるところを表に出したくないのだ。


『篤志はそれだけでいいの?』
「甘いモン苦手なんだよ」
「勿体ない!」
「雛菊は食べすぎだ」
『神童くんに同意』

「じゃあ名前(マギ主の場合も)ちゃんの皿にも乗っけてやるー!」
『は!?ちょっ…雛!』


恐るべき勢いで名前(マギ主の場合も)の皿にケーキが置かれていく。
皿の半分程しか取っていなかった名前(マギ主の場合も)の皿はケーキで溢れ返り凄まじいことになっていた。


『ちょっと何すんの!』
「だってー」

「ま、いいんじゃね?今雛菊が乗せたの、名前(マギ主の場合も)が食べたがってたヤツだろ」
『…何でわかるの』

「名前(マギ主の場合も)がずっと見てたから」


さらりと言って南沢はコーヒーゼリーを口に含む。
その台詞にかぁぁぁぁと顔を赤くした名前(マギ主の場合も)がトイレ行ってくる!と走って行ったが、照れ隠しなのはバレバレだろう。


「相変わらず名前(マギ主の場合も)ちゃん可愛いねー」
「当たり前だろ」

「普通に言える南沢さんがどうかしてると思います」
「神童お前それ褒めてる?けなしてる?」
「褒めてます」
「ならよし」

「えい」


家でもっと凄いものを食べ慣れているからか、あまり食が進まない様子の神童の口に雛菊がショートケーキの断片を突っ込んだ。
唐突なことに驚いたが、神童は咀嚼してそれを飲み込む。


「何するんだ」
「ん?いやー口が寂しそうだったから」
「寂しいって…」
「美味しいでしょ?」
「…まぁな」

「…お前らも十分イチャついてんじゃね?」


そういった南沢のツコミに、帰ってきた名前(マギ主の場合も)に南沢と同じツッコミを入れられるハメとなった。





甘い味の双曲

(なにこの空気甘っ)
(名前(マギ主の場合も)もそう思うよな…)


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矢井田ししゃも(もとい姉御)リクエスト
南悠と拓雛のダブルデイト。ギャグ甘
でした!

相変わらず鬼畜なリクエストしてくれるぜw
しかし書くのは楽しいから困る。

リクエストあざっしたー!

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