※ALL会話文
安定の世界観無視









『あけましておめでとうございます!』


「明けたら呆気ないもんだよね〜」
「そうよね。なんだかんだで1年は始まるんだし」

「そういうこと言ってんのは老けた証拠じゃねぇの?」
「なによ剣の事しか考えてないアンタに言われたくないわ」
「んだと?」
「その通りッスね先輩」
「マスルールてめー!!」

『ま、まぁまぁ落ち着いて…』
「そうだぞ。折角のおめでたい日なんだ」

「それよりこのお節食べようよー!」
「おいアラジンまだ食うなって!」

『あ、別に大丈夫だよアリババくん。まだまだあるし』

「…なんだかすいませんね。シエルに料理を丸投げしてしまって」
『いいですってジャーファルさん。皆さんも食べちゃってくださいね〜』
「酒はいいか!?」


「「「「「「『ダメです』」」」」」」


「……」

『(あ、アンテナ毛が…)』
「シエル、同情で一杯だけとか思っちゃダメですからね」
『(読まれてた…!?)』

「ちょっと!私達も忘れないで欲しいわぁ」
『紅玉ちゃん!』

「白龍さんさんも…そしてそのお重は…」
「はい。俺も俺なりでお節を作ってみました」
「おぉ〜!それも食っていいのか!」
「えぇ。どうぞ」

「アリババくんは花より団子と言ったところか!」
『…お正月に花ってあります?』
「そんなの簡単。シエルが着物を着ればいいのよぉ」
『え』
「あらいいじゃない」
「面白そ〜!シエル着てきなよ!」


『いやです』


「…珍しいな」
「シエルが即答とは」

『だ…だって、お着物は動きにくくて転びそうになるんですもん…』
「慣れれば楽よ?」
『紅玉ちゃんとは体の作りが違うんだよ…きっと…』

「…まぁ無理に着せても仕方ないだろう」
「(?……シンが簡単に引くとは…)」


「えー勿体無い。着物可愛いじゃん着物」
『ピスティさんやヤムライハさんやモルちゃんが着た方が…』
「だってシエルが着るのが一番面白いんだもん」

「(おじさんの反応がね)」
「(シンドバッドさんの反応がな)」

「(あぁそういうことでしたか)」

「王サマ…着物姿のシエルちゃん俺らに見せたくないとかそんなトコでしょう」
「…なんのことだシャルルカン?」
「ごまかしたって無駄ですよ」

『シンドバッドさんとシャルルカンさんどうかしました?』

「なんでもないよシエルちゃーん。それよか着物着てみたらいいのに」
『いやですってば』


「あ、そうだわシエル。なんで着物って左側の合わせ目が前かご存知?」
『え?聞いたことない…けど…何か理由があるの?』

「えぇ。殿方の右手を入れやすいようになっているんですって」

『………!!!!!』


「ってことでシエル、着『着ないっ!!!』

「なになに、何の話〜?」
『ピスティさんは知らなくていいです!』

「…義姉上…凄く楽しそうですね…」
「いいんじゃねーの?楽しそうなら」
「いえ、なんだかシエル殿に何を言っているのかがなんとなく予想できてしまって…」
「?何か問題が?」
「…モルジアナ殿も知らないほうがいいかと」


「全く…お前ら無理強いは駄目だぞ、無理強いは!」

『きゃぁっ!?』

「よしシエル、今から年明け一番の市場巡りだ!」
『それはいいんですけど降ろしてくださ…きゃぁあああ!!』


「「「「…………」」」」
「…一番のゴリ押しは王サマじゃね?」
「………ですよねぇ……」




あけましておめでとう!!

(やっと2人になれたか)
(シンドバッドさん、お、降ろしてくださいぃぃ…)
(!すまない)
(…楽しそうですね)
(そうだな。君が今着物を着ていたらもっと機嫌が良かったかもしれないが)
(……!!)


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あけましておめでとうございますー!
今年もよろしくお願いしますね^^

天音

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