自分は日本人だから英語なんてわからなくていい、と逃げて逃げて逃げまくって。 気が付けば中学2年で英語が既にちんぷんかんぷんになっていた。 ヤバいぞ。このままじゃ補習街道まっしぐらだ。 先生に聞きに行くにもあの強面な先生が素直に答えてくれるとも思えない。 っつかむしろ馬鹿にされそう。 と言う事で強い味方、彼氏の蘭丸に教えて貰おうと思います。 「…そんな難しい事やってないだろ」 『だって…英語って聞いてたら眠くならない?』 「わからなくもないが理解もしてないのに寝るな」 ごもっともなことで。 「とりあえず基礎からやっていくぞ」 蘭丸が持っているのは中1の教科書。(私のは既に捨てた) 開かれた教科書には綺麗にシャーペン、カラーペンで書かれたメモがびっしり。 私の訳の分からない落書き塗れな教科書とは大違いだよなぁ…。 「流石に最初からはやらないからな」 『大丈夫1年生の最初のテストまではわかる!』 「じゃないと俺が困る。どっから分からない?」 『えっと…あ、この辺かな』 ぱらぱらと教科書を捲る。 自分の教科書の面影を思い出しながら、そういえばこのページ辺りからやる気なくしたなぁと1年生の自分を思い出す。 自分のとは違い綺麗なページを見ていたらなんとなく頭に記憶が蘇った。 「あぁ、現在進行か。……逆によくここで躓いたな」 『…簡単?』 「簡単」 きっと蘭丸の簡単は私の難しいなんだ。 騙されないぞ精いっぱい頭悩ませてやる。 さっさとやるぞとノートに英文を書いていく蘭丸の字は凄く綺麗で性格がそのまま出てるみたいだった。 それに比べて私の字の汚いこと。 「まず例文使いながらやるぞ。I am loving this soccer player. 意味わかるか?」 『…あれ、どうしてbe動詞の後?loveって名詞じゃないの?』 「……現在進行はbe動詞の後の動詞にingを付けるんだ。この時のloveは動詞。"〜ing"で"〜している"な」 『ほーほー……ん?』 「どうした?」 『蘭丸。これ、I(私)が〜しているって事だよね』 「それがどうかしたか?」 ノートに滑らせてたペンを転がして思わず笑う。 だってね、私気付いちゃった。 『 アイ してる ってことでしょ?』 I は現在進行形で (愛してる!) (I am loving you!) ---------- あんな英文は絶対にない^p^フィクションですw _ |