※微ゲームネタ











雷門のサッカー部で化身を使えるのは剣城くん、天馬くん、神童くん、そして新たに信助くんが加わった。
心強いといえば勿論心強い。
でも信助くんがキーパーになる事を促した三国くんは複雑な気持ちだろうな、と信助くんを見守る三国くんの広い背中を見て思う。


「お前、よかったのかよ」
「あぁ。これで安心して引退できるしな」
『大人だね三国くん』


南沢くんの皮肉めいた台詞に一歩大人の対応。
化身ってものの重要さがサッカープレイヤーではない私にはわからないけれどそれが強大な力を持っているということはわかる。
嬉しい気持ちと悔しい気持ちが交錯するのは彼らにしかわからないのだろう。

でもそれは三国くんに限ったことじゃない。
先輩として後輩を引率していかなければいけない立場なのにどんどん成長していく後輩に何を思うのか。



『……南沢くんこそ、化身出せなくて悔しいんじゃないの?』



おどけているように見えて表情を顔に出さない南沢くんはどう思っているのか読み取ることが難しい。
わざわざ雷門を転校してまでサッカーを続けようとした南沢くん。
それだけサッカーに対して管理されるされないの葛藤もあったんだと思う。
雷門と戦ったことで吹っ切れたみたいだけど転校してから目まぐるしくホーリーホードを勝ち進んできた雷門を見るのも悔しかった筈。


「そりゃ悔しいさ」
『やっぱり?南沢くんでもそう思うんだ』
「…それ失礼だな」

『あはは、ごめんごめん』


南沢くんは物事を一歩引いたところか全体を見てるイメージがある。
でも杞憂だったらしい。

やっぱり南沢くんも立派なサッカープレイヤーだった。


「ま、俺は化身なしでこの雷門の背番号10を負ってたんだぜ?」
「けど今の雷門はあの時よりもっと強くなってるぞ」
「…三国も言うようになったじゃねーの」

『でも月山国光でも化身なしで背番号10だもんね』
「だろ?」
『でも一文字くん化身使いじゃなかったっけ』
「うっせ。ゲームだけだ」


小さく頭を小突かれてもう一度笑う。
少し不貞腐れたような表情になった南沢くんだったが、私を小突いた手がそのまま私の前髪をくしゃりと掻き上げ。



「けど、俺は負けるつもりはないぜ」



余裕ぶってニヤリと笑う南沢くんに思わずドキッとしてしまった。
彼なら本当に化身何か使えなくても負けそうになくて、彼の背中を見ているのも心地いいものかもしれないなんて思った。




きみは変わらない笑顔で

(転校してもずっと君は君のまま)







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どうでもいいですが一文字くん好きです。
そしてゲームネタすいません\(^p^)/

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