どうもこんにちは。今かなり面倒くさいことになってます苗字名前です。 私は今サッカー部の部室にいる。そこまでは良い。だが私の後ろには壁。そして目の前には私の彼氏、タラシ沢こと篤志先輩。 数分前、私がかわいいかわいいマイエンジェル神童くんと楽しくお話をしていた時に、篤志先輩がなんだか怖い顔をしてこっちにやって来たので危険を察知した私は素早く逃げ出した。しかし案の定篤志先輩はサッカー部で鍛えた驚異のスピードで追いかけてきて、ついに追い詰められてしまったのだ。 さて、どうやってこの場から切り抜けようか。というかそもそも私は先輩を怒らせるようなことをしただろうか。全く心当たりが無い。 「………あの、」 「なんだ」 「…怒ってます?」 「そう見えるか」 「はいとても」 「何が原因か分かるか?」 「いえ全く」 「…………」 うわあああ怒ってる、なんでこんなに怒ってんの…?私なんかしたっけ……。 ………ま、まさか、この前私が部室で割っちゃったマグカップ、先輩のだったのかな…!うわあああ、だとしたら早く謝らないと駄目だよね…。 「すっ…すみませんでしたっ!」 「は?」 「いや、あの、部室を掃除していて机をどかしたときにうっかり落としちゃって…誰のか分からないし、なかなか言い出せなかったんですけど、まさか篤志先輩のだったとは…。ほ、ほんとにごめんなさい!」 「…何言ってんだよお前」 「……え、?」 「お前部室でなんか壊したのか?」 「………、うえええ?!じゃ、じゃああのマグカップ、篤志先輩のじゃなかったんですか??!」 「マグカップ?そんなもの俺が部室に置いとくわけないだろ」 「ソ、ソーデスカ……」 なんと、あのマグカップのことを怒っていたわけではなかったのだ。 「じゃ、じゃあ、なんで怒ってるんですか…?」 「…さっき、」 「?…はい」 「神童となに話してた」 「……え?」 「俺ほったらかして神童となに話してたかって聞いてんの」 「え、ちょ、顔近いっ……」 「早く答えろ」 どうやら先輩は私が神童くんと話していたことに怒っているようだ。正直、話の内容は先輩には秘密にしておきたいことなんだけどな…。 「あ、あの…別に大したことじゃないですよ?今度の土曜日一緒に買い物に行く約束しただけです」 「…何?」 「(顔が怖い!)………ど、どうかしました?」 「その約束キャンセルしてこい。俺が代わりに行く」 「……はぁあ?!」 「おい、さっさと神童のとこ行くぞ」 「ええっ…ちょっ、ま、待ってくださいよっ!」 無意味メーカー (先輩のプレゼント買うために、男の子の好み聞こうと思ってたのに!) ●● |