04

「ッチ」
悠はパソコンの前で静かに舌打ちをした
まさかこんな事件に手間取るとは考えていなかったのだ。

警察が掴んでいる情報も少なく、ボンゴレが掴んでいる情報だって犯人を突き止めるまでには至らない

唯一分かるのは相手が"マフィア"だと言うことだけだ

頭をガシガシと掻き回しながらも悠はフと時計を見た

時計は深夜の2時半を示している
締め切ったカーテンの奥の暗さは人々が寝静まったことを表していた。

近くに置いていた缶コーヒーを飲もうとして手に取った瞬間、悠は溜め息を零した。

「空、かあ…」
めんどくせぇ、と呟きながらも悠は近くにあった財布を手に取る
近くにある自動販売機で買おうと決めた悠は家の鍵をかけ、足を進めた。


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