浜野の後を追い掛けて行けば、もうなまえと話を始めていて、思わず身を隠した。何やってんだよ俺…。

この距離だと、普通に話が聞こえて、なんだか気まずい。
隠れたことを今更後悔しても先に立たず、だ。


そのまま聞いていると、格好いいだとか、好きだとか……。聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる。
あー…、ぜってぇ今顔赤い。


出て行くか一人で悩んでいる内に浜野達が話を終えたらしく、こっちに向かって来てるのがわかった。
やべぇ…。


「あれ、倉間そんなとこに居たんだ」


盗み聞きとか趣味悪ゥ、とか余計なお世話だ。


「…っるせぇ。」


「ふっつーに出て来れば良かったのになぁ。」


あのな、と言おうとしたらなまえが、あれ倉間だ。とか言いながら俺たちの方に来た。なんで来るんだよ。


素直に会えて嬉しいと思えば良いのか、なんだかややこしくなりそうなのを面倒臭いと嫌がれば良いのかわかんねぇ…。


 


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -