Thanks for the applause!


「先輩」

そう言って、じっとこちらを見つめてくる流川くんから目を逸らした。その瞳に見つめられると、思わず世話を焼いてしまいそうになる。

「もう、ずるいよ。赤木くん達に言ったら怒られるからって私に言ってるでしょ」

この間だって溜め込んだ課題を手伝って、私が彩子ちゃんに怒られてしまったばかりだ。それなのに、凝りもせずに私の元へ真っ直ぐやってくる。そうやって直接頼まれたら、断り切れないのを知っているはずなのに。

「ずるくても良い、アンタが見てくれるんなら」

きっと君は、私のことを世話焼きな先輩としか思っていない。そうやって勘違いさせるようなこと言うなんて、本当に、ずるい子だ。



拍手御礼「いつかの話」
(「1,500カラットのガラス玉」番外編)


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