以外には見せたくはないんだよ

「なんか、毎日毎日ズボンは飽きるわー」


「なんだ、○○もスカート履くのか?意外だな」


「意外とは何よ」


毎日ズボンで男勝りな○○に
スカート姿など想像ができないのか
○○の足元を見ながら意外そうに答えるピアーズ


「スカートなんてはいてるところ見たことがないからな」


「BSAAに入ってから履いてなかったわけだしね」


「まぁ、似合うかが問題だよな?」


少し挑発じみた発言をするピアーズに
少しムッとすれば


「見て驚きなさいよ!スカートだって似合うんだから!」


そう捨て台詞は吐き、部屋へとズカズカと戻っていく○○の
後ろ姿を黙って見守る



++++


「おっまたせー」


「・・・・・・・・・・・・っ」


数分後スカートに着替えてきた○○に目をやれば
思った以上に短い丈のスカートに
ブラウスを着た○○の姿があまりにも似合っていて
思わず言葉を失うピアーズ


「ちょっと・・・何か言ってごらんなさいよ!」


「・・・・アンタ本当に○○なのか?」


「失礼ね、○○よ」


見違えるほどに変わっている○○が
信じがたく思え
思わず確かめてしまったピアーズ



「・・・あんた・・・意外と綺麗な足をしてるんだな・・・」



「そ・・・そう?自分ではそうは思わないけど・・・」



「綺麗だ・・・・」


「や・・・やだ、そんなこと言われると照れちゃうじゃんか」


率直な感想を述べるピアーズに
嬉しくなった○○は一人きゃっきゃしていると


「悪りぃ・・・やっぱズボンに履き替えてくれ」


「え?どうして・・・やっぱ似合わない?」


「そうじゃない・・・とても似合ってる・・・」


「じゃぁなんで?」


先程まで褒めていたピアーズが
急に言い出す言葉に困惑な表情を浮かべる○○
なんでそんなことを言いだしたかが
理解できず涙を浮かべはじめると・・・

「その綺麗な足は・・・俺だけに見せてくれないか?」


「え・・・・」


「他の男には。。。そのなんだ。見せたくない・・・」


他の男には見せたくないという
独占欲がピアーズの中に生まれ
その言葉が○○にとっては嬉しいことで


「その前にいうことあるよね?」


「・・・そうだな・・・○○、俺と付き合ってくれ」


「はい、喜んで」


答えと同時に○○はピアーズに抱きつく
その答えが嬉しいのかピアーズも答えるように抱き返してやれば
どちらからともなく口づけを交わす


「今からズボンに着替えてくるね」


「あぁ・・・」


嬉しそうにスキップして部屋に戻る○○の後ろ姿を

口元が緩みっぱなしで見送るピアーズさんでした。



---END---


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