緒がいい!

『彼氏とは何でもおそろいがいいよねぇ』



久々に友達と遊んだ帰りの○○は

喫茶店で何気なく友達が言っていた言葉をふと思い出していた。



「そういえば私たちって一緒のものがないような………」





ハンクと付き合い初めて半年たつのだが
仕事が忙しいこともあり、プレゼントを送りあうことも、会うこともできずにいた。



はぁと白い息を吐き、ハンクに会いたい気持ちを抑え、自分の家へ歩き出した。





******


部屋のドアの鍵を開け、真っ暗な部屋へ入ってくと
さらに寂しい気持ちが募っていった。




着替えもせず、ただベッドへ向かい、うつ伏せに飛び込む。







「ハンク………会いたい…………」




近くにあった枕を抱きしめると、少し落ち着いたのか、そのまま寝てしまった。


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