2度目はもうダメかとおもった
「シェリー・バーキン?」
たどり着いた先には合衆国のエージェントである
シェリーとゲリラ軍のジェイクがいた
クリスとシェリーが会話していると
「クリスの彼女かなー」
「会話を聞いてなかったのか・・・」
人の話を聞いてるはずもない、手帳を開いて近づいてる時には
クルクルとその街の様子を一望していたわけだから・・・
そんな落ち着きのない自分の女だと思うとピアーズはまたため息をつく
「ため息ばっかついてると幸せ逃げちゃうよー?」
「お前が不幸を振りまいてるんだろうが・・・」
「え?」
そうとも知らず○○は小首を傾げれば
本当に「なんで付き合ったんだろう」「好きになったのだろう」と
つくづく思うピアーズ
少し抜けてるというか「大分」といったほうが
いいだろう
「まぁ、いい・・・」
すると大きなヘリの音が聞こえたかとおもえば
オグロマンが投入され事態は急展開する
「げっ・・・まただ」
「ここは俺たちが引き受ける」
「クーリースー」
引き受けるというクリスの言動に
○○はガックリとうなだれている
「ほら、さっさとやるぞ」
「へーい」
ピアーズとクリスがモチベーションにつき
フィンは砲台の爆破へと急ぐ
○○はオグロマンに潰されないように屋内へと
逃げ込んだ
ズシンズシンと大きな足音と
振動に○○はさきからグラグラとふらついている
「フィンを援護しろ」
無線がはいり
ピアーズとクリスはフィンを援護しながら
オグロマンを攻撃をするが近づく一方でひるむ気配はない
「やばい、こっちにくる」
「○○!どうにか気を引いてくれないか?!」
「え?!」
クリスが○○に指示をとばすも
○○は「嘘でしょー」となんだかんだ言いながら下に降りて
オグロマンの背中部分を撃てば
こちらに歩み寄り
どうにか気を引くことに成功をした
「・・・逃げ場が・・・ない!」
気を引きつけたのはいいものの
○○の後ろは、ガレキの山で逃げ場を失った
「だけど相手は巨人!足の隙間をぬってぇえええええええ?!!!!」
足の隙間を進もうとするとジュアヴォたちによってそれは
阻止をされる、銃を数発かすり倒れこむ
「っ・・・・うぅっ・・・」
あまりの痛さに起き上がれないでいる
ズリズリと這いずっているものの苦痛で声もでない
(どうしよう・・・どうしよう・・・・)
このままでは死んでしまうと
必死な思いで這い上がる
「んぅぅっ・・・ったぁぃ・・・」
ズキズキと傷が痛み
フラフラとしながらジュアヴォを攻撃するも
標準がぐらつきまるで銃をただ持ち引き金をひきっぱなゾンビ状態な○○
「○○?変なところ撃ってないでしっかりねらえ!」
姿は見えないがそこにいるであろう○○に
無線を飛ばすが反応もない、何度も無線を飛ばす
様子がおかしいとピアーズは
下へ降りれば
ジュアヴォに囲まれ、壁に寄り添っている○○の姿があった
ジュアヴォをかたっぱしから片付けオグロマンが振り向く前に
引っ張り出す
「○○しっかりしろ!」
「はぁっ・・・・・はぁっ・・・」
深く傷ついた○○の体に
救急スプレーでなんとか動けるまでに回復した○○
「ありがと・・・なんとか動けるよ」
「なんで無線飛ばさない」
「いやぁ。あまりの痛さに声だせなかったのよ」
ここは俺が引き受けるとピアーズは○○をクリスの元にいくよう
指示をするが○○はピアーズと居たいとワガママをいい
ピアーズの裾を引っ張る
「いいか、絶対に離れ○○よ?」
「うん」
ようやく、砲台の撃破が1台終わり
中央部分にある砲台の撃破に向かう
「○○大丈夫?」
「うん、なんとかねー」
フィンが心配そうに○○を見つめると
○○はニコっと笑いそれをみて
ホッとしているフィン
「人の心配なんてしてないでさっさととりかかれ」
「は、はい」
ピアーズが言うとフィンは慌てて砲台へと向かっていく
「なんで怒る必要あるのー?」
「お前は分からなくていい、とにかくアイツをなんとかしないとな」
ドシンドシンと歩くオグロマンを見ては
ピアーズはアンチマテリアルに弾を詰め込んでいく
「あの重火器使えないかしら・・・」
「ガトリングか・・・よし、やってみるか」
正面にあるガトリングに向かい
オグロマンが近くに来るのを待つ
目の前にオグロマンの背中がきたところに
ウィークポイントであるだろう場所に一気にうち続けると
ウガァァと唸り声をあげ
ひるんだことがわかり
「今です隊長!!」
クリスは寄りかかるオグロマンに飛び移り
ウィークポイントを攻撃すると
より一層大きな唸り声をあげる
「効果大だね!」
「・・・オーバーヒートだ」
「えー・・・」
しばらく使えないでいると
オグロマンがこちらに気づき近づいては攻撃をしようと
構えるが
「ギリギリで逃げるぞ」
そうとだけ言いオーバーヒートが溶けた
ガトリングを一気に撃ち放つと再び
よろめき壁によりかかってきた
ピアーズはそのままウィークポイントに飛び移り
攻撃をすればオグロマンを撃退することができた
ドロドロと溶け出して
とにかく困難な敵がいなくなったと皆は安心したのだが
すぐに
オグロマンが登場する
「ハート2で取り逃がしたやつです!」
「もうやだ・・・」
砲台を壊し最後の砲台に向かうべく
移動をかね、もう1体のオグロマンを攻撃していく
「ウィークポイントを出してくれ」
とヘリのパイロットから指示が下る
「まさか引っこ抜けってこと?」
「そのまさかだよ」
ポケーっとしている○○の腕をひっぱり
ピアーズはクリスたちの後を追う
「きゃっ」
「○○!」
小さな石につまづき
転倒するとピアーズは2、3歩前へ進み
戻ろうとすると背後からジュアヴォに掴まれ離そうともがいていると
「ピアーズ!」
「早く立ち上がれっ!」
立ち上がろうにも先ほどの傷が痛むのか
うまく立てないでいるとオグロマンが○○に向かって
足を振り下ろす
「やめろぉぉおおおおおおおお!!!!!!!」
なかなかジュアヴォを振りほどくことができず
○○が目の前で踏み潰されるのを見ていることしかできなかった
ピアーズ
ガラガラッっとがれきが崩れオグロマンの足が
あげられるとそこにはがれきにうもれている○○の姿があった
オグロマンはそのままクリスの方へと歩み寄っていく
「うそだ・・・うそだぁ!!!!」
必死に動きジュアヴォを振りほどけば
ハンドガンで頭を打ち抜き○○に近寄れば
「はぁ・・・・・っ・・・・ぅっ」
かろうじて息をしている○○
生きていたことだけが奇跡でポロポロとピアーズは泣き出し
○○を起き上がらせる
「大丈夫か?おい・・・○○」
返事はないが呼吸が浅い
気を抜けば死んでしまう、スプレーはもうなく
絶対絶命な状況
「これ・・・使って」
すると背後からシェリーが現れスプレーを渡してくれる
それを受け取り○○に使うと
笑顔がもどった
「すまないな・・・」
「いいえ」
シェリーに感謝をすると
シェリーはクスっと笑いジェイクの方へ走っていく
「ははっ・・・2度目だね・・・」
「なんで転ぶんだよ・・・ったく」
ピアーズは○○をきつく抱きしめて
頭をなでると
「痛いよ・・・ピアーズ」
「す、すまない」
傷は癒えるまでに時間はかかるだろうが
いつものように笑う○○の表情にピアーズはほっと安心する
そんなことをしていると
空からミサイルが放たれオグロマンが消滅していくのを
二人は呆然と見ていた
「終わったようだね」
「そのようだな・・・」
クリスたちがこちらにむかって
走ってくる姿を確認すると○○は立ち上がり
笑顔で迎える
「大丈夫か?!」
クリスがかけより○○の安否を確認し
とりあえず大丈夫と分かり○○の頭にポンと手を置いてすぐ
シェリーたちに向き直し
「行き先は伝えてある」
そう伝えてシェリーたちと別れを告げる
ジェイクとはどこかで会ったかと聞けば
挑発するジェイクにピアーズは腹をたたせ前に出るが
クリスによって止められる
「逃がしてよかったんですか?あいつら傭兵にやられた仲間だって大勢いるんですよ!」
「俺たちは戦争しにきたんじゃないBSAAの使命を忘れ○○」
そうクリスに指摘をくらい
ピアーズ悔しながらも重く受け止める
するとフィンが横から
いらぬ発言をする
「俺たちの敵はバイオテロですよ!ピアーズさん!」
「・・・言われなくてもわかってるよ新人」
するとフィンは驚いた表情を浮かべるが
すぐにフっと笑い後を追いかけるように走り出す
「ま・・・待ってよー」
そんな二人を傷でボロボロになっている○○もつられて
走り出す
「ケガ人は走っちゃだめですよ!」
「フィンのばっかー!空気読めないばかー!」
そのままCH-47チヌークに乗り込み
次の目的地へ市庁舎へと向かい
そこでフィンは命を落とすこととなるのだが
無事にクリス、ピアーズはイドニアを後にし
怪我が完治するまで○○は病院で療養をとることとなる
「心配ばっかかけさせやがって、退院したら覚えておけよ」
そう言いピアーズは病室の扉を閉めて
去っていった
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