3P

 二人の男に弄ばれる。この状況に○○はどんどん溺れていく。

 ソノテデフレラレタイ。

 ソノテデイッパイニサレタイ。

 ほんの数時間前の感情が、今現実となっているのだ。

 細くて長く、しなやかに動く指。それと対照的な、ゴツゴツとして骨ばった指。

 優しく動かされる手。それと対照的な、激しく強く動かされる手。

 発せられる言葉も対照的だった。

 やがて、ローンウルフは○○のソコに唇を寄せる。

「きゃぁっ!!!」

 急に襲った更なる刺激に、○○は近くにあったローンウルフの膝に思わず爪を立てた。

「かわいいな、○○。もう・・・いいぞ?」

 頂きを弄ぶ手はそのままに、ローンウルフは○○に深く口付けた。

 “もう、いいそ”、ローンウルフのその言葉を聞き、○○は程なくして達した。

 室内に○○の洗い息遣いが大きく響く。

「さぁて、○○、どっちのが欲しいんだ?」

 潤んだ眼。赤くなった頬。○○は答えた。

「・・・どっちも・・・」

「よくばりさんだな」

 ○○の頭を撫で、キスを落とすローンウルフ。

「だが、その選択は間違ってはいないようだ」

 ○○の胸の頂きに、舌で触れるエージェント。

 やがて、二人の男に四つん這いにさせられる。

 それから―。




 ―それからのことは、よく覚えてない。

 ぼうっとする頭、ぐったりする程の倦怠感、全身に広がる何とも言えない痛みと痺れが、行為の激しさを物語っていた。

 目が覚めたら既に二人は居なく、殴り書かれたメモが一枚置いてあるだけだった。

 ○○は気だるい身体を起こすとバッグへと手を伸ばした。そして、メモに書かれていた番号を携帯電話に入力する。

 「―はい」

 電話は簡単に繋がった。少し前に聞いたあの声たちだ。

 モット・・・

 モットホシイ・・・。

 「あの、次はいつ会えますか・・・・・・?」

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