狂おしい程に愛してる 〜お前への片道切符〜
「俺に・・・くれよ・・・“お前への片道切符”を・・・!」
往復切符なら、いずれは帰らなければならない。片道切符なら、ずっとそこに居ることができる。
「どうしても欲しいんだ。俺だけの・・・“お前への片道切符”が・・・」
往復切符で帰りたくなかった。○○に必要とされ、片道切符でそこに居させて欲しかった。
「どうしようもないくらい、お前が好きなんだ・・・」
悔しい程に○○に溺れていた。
狂おしい程に○○にハマっていた。
○○の愛を受けるのは自分だけだ。そして、自分の愛を受けるのも○○だけだ。
互いの想いも知っている。疑いようのない程の互いの深い愛も知っている。
だがもし、自分だけがこの愛に溺れているとしたら・・・?
こういう行為も、自分だけが望んでいるとしたら・・・?
何て口にしていいかわからないこの感情。しかしどうしても、スペクターは○○のすぐ傍に居たかった。
「スペクター・・・あっ!!」
何か言いたそうな表情をした○○。しかし、それを伝えようとして開いた口は、悲鳴にも似た声に変わった。
スカートの中に忍び込んだ彼の指が○○のソコに触れていた。
「・・・お前は・・・・・・!!」
ソコに触れたばかりの指を、スペクターは止める。酷く驚いたように○○を見つめた。
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