おしい程に愛してる 〜お前への片道切符〜

「あっ!!スペク・・・!ん・・・っふぅ」

 止まらない深い口付けと、素肌に触れるスペクターの手に、○○は身体を震わせる。

 それでも抵抗しないのは、スペクターが○○を好きなように、○○もスペクターを好きだからか。

「・・・くくっ!・・・かわいい反応をしてくれる・・・」

 スペクターは口の端を釣り上げて笑うと、下着を押し上げ胸の頂きに触れた。両手の親指でコロコロと転がすようにして、残りの指で○○の身体をしっかりと固定する。そして再び口付ける。

 ○○はスペクターの背中に腕を回し、必死に服を握り締めた。

 口付けのせいで、言葉にならない○○の言葉。それさえも欲するようにスペクターは更に深く長く口付ける。

 漏れる吐息さえ逃したくない。

 苦しげに眉を寄せる表情でさえ愛しいと感じてしまう。

「んっ・・・!ス・・・ペ、ク・・・!」

 やがて、止まない口付けに苦しくなったのか、○○はスペクターの胸を叩く。

 すると、ゆっくりと離れるスペクターの唇。

 ○○の乱れた呼吸の中、静かな彼の声が響いた。

「俺に・・・くれよ・・・“お前への片道切符”を・・・!」


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