狂おしい程に愛してる 〜お前への片道切符〜
「○○」
スペクターは○○を抱きかかえると、そっとベッドに下ろした。
任務明けに部屋に招いた時に、毎回こうなる訳ではない。度々肌を重ねることはあってもそれはたまにしかない。自分の想いだけを、そういう場にぶつけたくなかった。
不安になる程、狂おしい程の○○への想を、己の身勝手で目の前の愛しい女にぶつけて、傷付けたくなかった。
しかし、○○の全てを自分の物にしたいというのも事実だった。○○の何から何までを自分自身で染め上げたい。彼女の双眼には自分しか映らないようにしてやりたい。
狂おしい程に愛してるが故に。
「○○・・・抱いて・・・いいか・・・?」
「スペクター・・・んっ・・・!」
○○の返事を待たずに、スペクターは彼女の口を塞ぐ。
「○○」
何度抱いても足りない。もっともっと○○が欲しい。全てを奪い、その心には自分しか居ないようにしてやりたい。
「・・・限界だ・・・」
悔しい程に○○に溺れてる。
狂おしい程に○○にハマってる。
「スペクター・・・んっ・・・!」
先程の口付けに驚いた顔をする○○を余所に、スペクターは己の舌を絡ませる。続けざまに角度を変え、何度何度も深く口付ける。
「んんっ!・・・ふっ・・・スペ・・・っ・・・」
吐息と共に発せられる己の名に、スペクターの体温は上昇していく。
スペクターは○○の腹に手を伸ばすと、服の中に手を滑り込ませた。
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